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【外国人宿泊者数】2020年9月インバウンド宿泊者数前年同月比97.8%減の19万人泊、日本人客は回復傾向

2020.12.01

刈部 けい子

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観光庁が11月30日に発表した2020年9月の宿泊旅行統計調査結果(第2次速報値)によると、全体の延べ宿泊者数は2602万人泊で、前年同月比46.6%減だった。

内訳は日本人延べ宿泊者数が前年同月比36.2%減の2584万人泊。外国人延べ宿泊者数は前年同月比97.8%減の19万人泊で、同月で比較すると、調査開始以降過去最低となった2011年9月の139万人を下回った。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は0.71%だった。

7月下旬にGo To トラベルキャンペーンが開始されて以来、宿泊者数全体は回復傾向にあり、日本人延べ宿泊者数の前年同月比減少率は8月のそれと比べ15.6ポイント減っている。

なお、10月(第1次速報値)の日本人延べ宿泊者数は前年同月比17.2%減の3296万人泊で、減少幅がさらに縮まっているのがわかる。一方、10月(第1次速報値)の外国人延べ宿泊者数は前年同月比97.3%減の28万人泊で、ほとんど変化がない。(下記グラフの2020年10月の数値は第一次速報値)

国籍別外国人宿泊数も引き続きほぼ9割以上の減少

都道府県別の外国人延べ宿泊者数は、千葉県が3万9820人泊でトップ(前年同月比88.5%減)、ついで東京都(同98.6%減)、大阪府(同98.7%減)、沖縄県(同97.7%減)、神奈川県(同96.0%減)だった。

外国人延べ宿泊者数はほとんどの都道府県で前年同月比90%台後半のマイナスとなり、前月同様1000人泊数に満たない県も多かった。

なお、宿泊者全体では、北海道が199万9610人泊で全国で最も多かった。これは9月末までGo To トラベルで東京が除外された影響が大きいと見られる。

9月の宿泊者数を国籍(出身地)別で見ると、1位がアメリカ、以下中国、フィリピン、ベトナム、韓国で、この上位5カ国・地域で全体の53.0%を占めた。また、フィリピン、ベトナム以外は前年同月比9割以上の減少だった。

なお、観光庁が11月13日に発表した国内の主要旅行業者48社の9月の旅行取扱額は、前年同月比78.9%減の919億4384万円で、8月よりさらに一定程度の回復傾向が見られた。国内旅行は62.8%減の883億8612万円で、海外旅行は98.3%減の30億5070万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向け旅行取扱分)は97.7%減の5億703万円だった。

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