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【宿泊統計】2020年10月宿泊者数前年同月比35.2%減の3241万人泊、インバウンド低調も日本人の回復傾向続く。プレミアム宿泊券効果で山口県は増加

2020.12.25

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観光庁が12月25日に発表した2020年10月の宿泊旅行統計調査結果(第2次速報値)によると、全体の延べ宿泊者数は3241万人泊で、前年同月比35.2%減だった。

内訳は日本人延べ宿泊者数が前年同月比19.2%減の3215万人泊。外国人延べ宿泊者数は前年同月比97.4%減の27万人泊で、同月で比較すると、調査開始以降過去最低となった2011年10月の182万人を下回った。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は0.82%だった。(下記グラフの2020年11月の数値は第1次速報値)

7月下旬にGo To トラベルキャンペーンが開始されて以来、宿泊者数全体は回復傾向にあり、10月1日からは東京発着も追加された効果もあってか、延べ宿泊者数は9月から639万人泊増加している。

なお、11月(第1次速報値)の日本人延べ宿泊者数は前年同月比15.7%減の3421万人泊で、減少幅がさらに縮まっているのがわかる。一方、11月(第1次速報値)の外国人延べ宿泊者数は前年同月比95.1%減の44万人泊で、こちらは微増となっている。(下記グラフの2020年11月の数値は第1次速報値)

インバウンド激減でも、宿泊者数全体では山口県、秋田県が前年同月より増加

都道府県別の外国人延べ宿泊者数は、東京都が4万7290人泊でトップ(前年同月比98.2%減)、ついで千葉県(4万6600人泊、同87.9%減)、大阪府(2万6090人泊、同98.3%減)、沖縄県(2万4030人泊、同96.0%減)、神奈川県(1万5910人泊、同95.0%減)だった。

外国人延べ宿泊者数はほとんどの都道府県で前年同月比90%台後半のマイナスとなり、前月同様1000人泊数に満たない県も多かった。

なお、日本人を含む宿泊者全体では、東京都が267万360人泊で全国で最も多く、続いて前月トップだった北海道、大阪府と続く。ちなみに、Go To トラベルの開始以来、旅行者数が増えたこの上位3地域では、10月以降新型コロナウイルスの感染者数の増加が目立った。それもあり、この年末年始は全国でGo To トラベルの一時停止が決まっている。

宿泊者数の増えた地域でも前年同月比ではほとんどがマイナスだが、山口県の延べ宿泊者数は2カ月連続で前年同月を上回り(36万4460人泊、14.1%増)、秋田県もわずか0.4%だが増加(35万9640人泊)した。両県ともインバウンド延べ宿泊者数は前年同月比80〜90%減だった。山口県によると、国のGo Toキャンペーンとは別に、7月に発売したプレミアム宿泊券の効果が大きいとのこと。プレミアム宿泊券を利用すると、山口県内の宿泊施設に通常の半額で泊まることができる。販売地域は県内と中国・四国・九州地方に限定、3回に分けて合計51万枚が販売されたが、即日完売だった。また、秋田県も県民限定で6月2回と10月1回、合計55万枚発売されたプレミアム宿泊券の好影響が出ている。

また、観光庁が12月18日に発表した国内の主要旅行業者48社の10月の旅行取扱額は、前年同月比78.9%減の1556億193万円で、9月よりさらに一定程度の回復傾向が見られた。国内旅行は38.7%減の1512億5270万円で、海外旅行は97.9%減の36億5428万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向け旅行取扱分)は97.6%減の6億9495万円だった。

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