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【訪日外国人数】2021年3月訪日客数1万2300人、2月より5000人増加も入国停止の影響続く

2021.04.22

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日本政府観光局(JNTO)が4月21日に発表した2021年3月の訪日外国人数(推計値)は、前年同月比93.6%減の1万2300人で、これで18カ月連続で前年同月を下回った。新型コロナウイルス感染症の影響が出る前の2019年同月比では99.6%減に相当する。

パンデミックによる渡航制限で減少していた訪日客数は、2020年7月下旬以降のビジネス往来再開によって年末までは僅かながら増加傾向にあった。しかし、2020年12月下旬以降すべての国・地域からの新規入国の一時停止や検疫の強化、2021年1月14日以降のビジネストラック、レジデンストラックの運用停止などの措置により、2月以降、影響が出ている。

JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない。

3月の訪日数を市場別に見ると、中国からの4000人が最多で、韓国が2000人。この2カ国以外は1000人を下回った。また、今月から新型コロナウイルス感染症の影響を避けるため、訪日客数のグラフも表も、2019年実績との比較を行っているので注意されたい。

なお、4月21日に発表された2021年1月の訪日客数(暫定値)は4万6522人で、そのうち547人が観光客だった。

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