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【訪日外国人数】2021年7月訪日客数5万1100人、五輪関係で入国増もパンデミック前の2%弱にとどまる

2021.08.19

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日本政府観光局(JNTO)が8月18日に発表した2021年7月の訪日外国人数*(推計値)は、5万1100人だった。これは、新型コロナウイルス感染症の影響が出る前の2019年同月比では98.3%減に相当する。

これで、1月から7月までの累計は2019年同期比99.2%減の14万7400人となった。

2020年1月下旬から新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの国で国境閉鎖などの措置が取られた結果、海外との往来は世界的に激減。日本では2020年夏以降、ビジネス往来が段階的に再開されたものの、昨年末以降は感染再拡大により新規入国の一時停止、ビジネストラック、レジデンストラックの運用停止、検疫強化等の措置がとられ、現在に至っている。ワクチンパスポートを用いた観光旅行を再開した国が一部あるが、日本では観光目的の入国は今も認められておらず、各国・地域から日本への直行便は引き続き大幅な運休・減便となっている。

7月の訪日客数は6月と比べると4万人近く増えているが、東京で開催されたオリンピックの出場選手、大会関係者の入国が多かったとのこと。

7月の訪日数を市場別に見ると、アメリカからの6100人が最多で、中国が3800人、イギリスが3400人だった。ちなみに東京五輪の代表選手はアメリカが総勢613人、中国は431人、イギリスは383人と発表されている。

また、同日に発表された2021年5月の訪日客数(暫定値)は1万35人で、そのうち1057人が観光客だった。

*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない。

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