インタビュー

株式会社simpleshow Japan インバウンドビジネス・コンサルタント 野井 勇飛 氏

2017.08.01

堀内 祐香

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“世界のすべてをシンプルに”

複雑なサービスも、3分の動画でわかりやすく解説![PR]

 

simpleshowは、2008年にドイツで創業した動画制作のグローバル・カンパニー。“世界のすべてをシンプルに”をコンセプトに、独自で開発した解説の手法を用いて、クライアントの複雑なサービスや情報を、わかりやすく伝える動画を企画制作している。今回は、その中でもインバウンドビジネスにおける課題解決の専門家である、株式会社simpleshow Japanの野井氏にお話を伺った。

 

simpleshow最大の武器、独自ノウハウについて教えてください。

私たちが制作する動画は、特に①時間、②デザイン、③構成、全てに独自に開発したノウハウが詰まっていて、インバウンドビジネスの課題解決に対して非常に有効です。

 ① 時間:3分に込められた想い

視聴者に理解を深めて貰うためには、短すぎても、長すぎてもいけません。simpleshowが産学連携で検証した結果、最適な長さは3分程度であることがわかっています。特に、歴史や名産など、クライアントは多くのトピックスを動画に盛り込もうとしがちですが、視聴者に正しく理解してもらうため、「トピックの最も重要な核心」を削り出し、それを3分という限られた時間でわかりやすく伝え、共感させる手法を使っています。

 ② デザイン:誰にでも親しみを感じてもらえるユニバーサルデザイン

simpleshowが制作する動画は、長さだけでなく、見た目もシンプルです。子供が一筆書きで描いたようなオリジナルのイラストは、国籍や性別、年代をこえて親しみを感じられるユニバーサルデザインを追求しています。また、色表現はモノクロをベースとして、プラス1色が基本スタイルです。視覚情報を極限まで減らすことで、視聴者の脳はよりメッセージへ集中できるようになり、理解が深まります。

 ③ 構成:物語の主人公を核としたストーリー展開

simpleshowのほとんどの解説動画には、主人公が登場します。主人公は悩みを持っていて、サービスや商品がその悩みをどのように解決してくれるのか、という観点で動画は進みます。視聴者は、この主人公に自分を重ね合わせることで共感を持ち、動画の内容を「自分ごと」として捉えられるので、商品に対する理解を深めることができます。

 これら3つを軸に動画を制作していますが、複数の色や実写を使用する、効果的に字幕を入れるなど、クライアントの要望に応じて、柔軟に対応しています。

 

訪日外国人向けに作られたsimpleshowの動画に共通していえることは?

simpleshowは世界9カ国に展開、これまでに、ネスレやP&G、BMW、マイクロソフト、GEヘルスケアなど、多数のグローバルブランドに評価していただき、計8,000本以上の動画を50以上の言語で制作してきました。

わたしたちが2014年に日本へ進出した時には、訪日外国人の増加が際立ち、インバウンド市場が盛り上がりを見せていることもあり、インバウンド関連のご相談は毎年増えてきています。

具体的には、自治体、観光施設から多くのご依頼をいただいています。他にも、保険会社から訪日外国人向けの保険商品を分かりやすく伝えるための動画制作や、通信会社から訪日外国人が無料で利用できるWi-Fiサービス周知のための動画制作など、クライアントは多岐にわたりますが、共通していえることは、“海外の方へのわかりやすいコミュニケーション”を体現していることです。 

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“海外の方へのわかりやすいコミュニケーション”について、具体的に教えてください。

例えば、訪日外国人向けに“TRAVEL JAPAN Wi-Fi”を告知する動画があります。全国20万か所以上のWi-Fiスポットを訪日外国人が無料で接続できると言う、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスさんの優れたサービスです。

サービスを紹介する実写版の動画はもともとあったのですが、Webサイト・リニューアルに伴い、“TRAVEL JAPAN Wi-Fi”の魅力をより短時間で、わかりやすく伝えることができる新たな動画表現を模索されていました。その課題がsimpleshowのソリューションと合致していたこともあり、採用していただいたケースです。

ぜひ、完成した動画をご覧になってください。

“TRAVEL JAPAN Wi-Fi”の動画では、特に2つのsimpleshowノウハウが活かされています。

まず1つ目は、ストーリー構成です。

訪日を熱望している主人公「リー」さんが、訪日旅行をイメージする中で感じる不安の一つ“インターネット環境”をテーマに、その不安を解決する手段として、“TRAVEL JAPAN Wi-Fi”を紹介。このサービスが主人公にもたらすメリットを約2分半でコンパクトにまとめています。

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このように、動画視聴者が自分ごととして捉えられるよう主人公をおき、直面するであろう状況を描いた物語にすることで、共感を持ってサービスの情報を受け取ることができます。

2つ目は、映像手法です。

 手書き風のシンプルなイラストを、ハンドモデルが動かしながら、物語を展開していくと言う、アナログ感溢れる映像手法によって、スマートフォンの小さな画面でも、最後まで楽しく動画を見てもらえます。

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この2つのノウハウで、動画の視聴者にまるでリーさんの物語を追体験しているかのような感覚を与えながら、 “Wi-Fiが無料で利用できる”そして“役に立つ情報が手に入る”というサービスの魅力を、効果的に伝えています。

実際クライアントからは、“一般的な説明動画と違い、どうしてこのサービスが必要なのかと言う背景にこだわっている”であったり、“課題に直面した主人公の顛末に、視聴者が自己投影して、共感してもらえる”といった“ストーリー性を持たせた展開”に対してプラスのコメントをいただきました。

また、“他とも差別化できてインパクトがある”“直感的に何ができるかが分かる”といったコメントもいただき、動画をとおして、シンプルに、わかりやすく伝えることが実現できていると感じています。

 

最後に、インバウンドビジネスに携わる読者の皆様にメッセージを下さい。

海外の方に、自分たちの魅力をアピールしたいのであれば、日本人の感覚でクリエイティブを決めてはいけません。

simpleshowは、どのような国籍の方にも親しみを持って見てもらえる脚本構成と映像手法を欧米やアジアで追求していますので、国籍問わず幅広いターゲットに有効と考えています。また、これまでに50言語以上での動画制作の実績もあり、多言語化対応もスムーズです。

simpleshowの動画ノウハウを活用いただければ、早くかつわかりやすく、自分たちの魅力を外国人へ伝え、競合よりも先に検討して貰うことができると、自信をもって言えます。

”複雑な魅力や、均一化している特徴を、よりシンプルに、よりわかりやすく、効果的に伝えたい”

そんな課題をお持ちであれば、simpleshowがお役に立てるはずです。ぜひご相談下さい。

 

取材後記:

外国人に魅力を伝えるにあたって、あれもこれもと欲張ってしまうのは、インバウンドプロモーションで陥りやすい罠だ。その気持ちはよくわかるが、ぐっとこらえて、魅力を絞ってわかりやすく伝えることは、外国人へのプロモーションには、とても大切な要素だ。

『限られた時間の中で、伝えたいことを、シンプルにわかりやすく整理して発信する』という、他の動画制作会社とは一線を画し、コンサルティングに近い取り組みをしているsimpleshowの動画制作は、今のインバウンドプロモーションに足りない要素を補ってくれるのではないか、と感じた。

 

◎simpleshow動画制作サービスはこちら

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