農林水産省は15日、地域の食文化を生かして訪日客の誘致を推進する「農泊 食文化海外発信地域」に、国内10地域を新たに認定したと発表した。統一ブランド名は、昨年初認定時の「食と農の景勝地」から改め、「SAVOR JAPAN（セイバージャパン）」とした。「SAVOR」は英語で「味わう」を意味する。

同制度は昨年度に創設され、今年は５月から７月にかけて募集を行なった結果、全国18地域からの申請があり、特に優れた取り組みとして認められた10地域が選定された。昨年選ばれた北海道十勝地域など計５地域に加え、今年は秋田県大館地域、福島県会津若松市、静岡県浜松・浜名湖地域、新潟県十日町市、石川県小松市、福井県小浜市、京都府北部地域、和歌山県紀の川市、香川県さぬき地域、宮崎県高千穂郷・椎葉山地域の計10地域が新たに加わった。

今後、各地の実行組織が主体となり、伝統料理や農林水産業、観光地などの地域資源を組み合わせて海外へ魅力を売り込む。地域側は、海外での誘致活動などの際に政府から支援が受けられる一方、観光案内の多言語化といった受け入れ態勢の拡充が求められる。

〇平成29年度取組認定地域一覧

（参考）平成28年度取組認定地域一覧

詳細：
農林水産省