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★EU司法裁「ウーバーはタクシーと同様の運輸サービス会社」と判断

2017.12.21

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欧州連合(EU)の最高裁にあたるEU司法裁判所は20日、ライドシェア(相乗り)世界大手の米国ウーバーテクノロジーズについて、タクシーと同様のサービスを提供している運輸サービス会社とし、タクシー業界と同様の規制を受けるとの判断を示した。

ウーバーに関しスペイン・バルセロナのタクシー運転手団体は、タクシー免許を持たないドライバーを利用することは不当な競争などに当たるとして、EU司法裁に提訴していた。これに対して、ウーバー側は、自社のサービスはドライバーと乗客を仲介するデジタル情報サービスを提供しているに過ぎず、タクシー業界に比べて軽い規制であるオンラインサービス向け規制の対象となるべきだと主張していた。

これに対してEU司法裁は、ウーバーが提供するサービスは、個人とプロでないドライバーをつなぐもので、輸送サービス会社であると判断。今回のEU司法裁の判断をうけ、今後、EU加盟国はウーバーに対してタクシーと同様の規制を課すことができるようになる。ウーバーは、タクシー業界同様、免許取得、規制対応のため人員確保、交通サービスへの課税の適用などで様々な負担が増えていく見通しとなっている。

今回のEU司法裁の判断は、欧州や米国でも大きく報じられており、日本のライドシェアにも影響を与える可能性もある。
(やまとごころ編集部)

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