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★中部圏の訪日客、392万人で過去最高を更新!

2018.01.29

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三菱UFJリサーチ&コンサルティングは24日、中部圏のインバウンド消費に関する調査結果を発表した。

2017年に中部圏を訪れた訪日客数は392万人で、暦年として過去最高を更新した。前年に比べ伸びは鈍化したものの、増加基調が続いている。このうち、全体を牽引する愛知県をみると、前年比11.9%増の255万4千人となり、暦年で初めて250万人を突破。また、中部圏のインバウンド消費は前年比17.3%増の2390億円と推計され、こちらも暦年で過去最高となり、二桁台の伸びを維持している。

日経新聞の調べによると、名古屋市内の主要17ホテルの客室単価が、2017年の1年間で5〜8%上昇したこともわかった。訪日客向けにシングルタイプの部屋にダブルやセミダブルのベッドを置いて2人利用とし、1人利用の場合よりも料金設定を高くすることで単価が上がり、稼働率も高水準を維持しているという。
さらに各ホテルでは、多言語対応のスタッフを配置したり、提供する食材を明記するなど、それぞれに趣向を凝らしたサービスを展開し、訪日客の取り込みを図っている。こうして宿泊施設が充実してきたことも、訪日客数や消費額の増加へとつながっているようだ。

従来、ビジネス目的での来訪が多いと言われている愛知県を含む中部圏だが、近年は、観光・レジャー目的で訪れる外国人の比率が上がってきている。関東や関西に比べて伸びしろがあるだけに、今後さらにインバウンド誘致への機運が高まりそうだ。

(やまとごころ編集部)

出典:
日本経済新聞

 

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