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★訪日客向け「ナイトタイムエコノミー」機運高まる

2018.02.28

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2017年の訪日客数は2869万人で、5年連続で過去最高を更新し続けている。一方、訪日消費額も2017年に初の4兆円超えを記録したが、政府が目標に掲げる「2020年に8兆円」達成には現在の約2倍に伸ばす必要がある。
そんな中、注目を集めているのが「ナイトタイムエコノミー」だ。夜間の消費を喚起し、市場を活性化させることで経済を潤すというもので、日本でも訪日客に向けたナイトアクティビティーを提供しようとする機運が高まりつつある。

秋田県仙北市の田沢湖観光協会は23日、たざわ湖スキー場近くにある休業中の食堂を活用し、居酒屋の営業を試験的に始めた。これは、スキー場を訪れる訪日客に「アフタースキー」の場を提供し、夜の時間を活用して日本らしさを体験してもらうという試みだ。店名は「山の居酒屋」で、毎週金曜日と土曜日のみオープン。市内外の5店舗が週替わりで店を切り盛りしていく。また、田沢湖高原温泉郷にある「プラザホテル山麓荘」では、ホテル内で期間限定の「山のディスコ」を運営し、ナイトアクティビティーを提供する。
たざわ湖スキー場には近年、パウダースノーを求めて欧米からのスキー客が増加しており、2017年における仙北市の外国人宿泊者数は約2万3千人に上っている。 

こうした「ナイトタイムエコノミー」おける潜在的可能性を秘めた地は数多く存在すると考えられ、訪日消費額の目標達成に向けても、ナイトアクティビティーの掘り起こしは今後必須となってくるだろう。

(やまとごころ編集部) 

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