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★民泊での本人確認・宿泊者名簿作成をITで自動化。無人管理が可能に

2018.03.07

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急増する訪日外国人観光客に対応するため、住宅宿泊事業法(民泊新法)が6月15日より施行されるが、適切な民泊運営・管理のためにこの新法により「宿泊者の本人確認」「宿泊者名簿作成」の記録と管理が義務づけられることとなっている。

株式会社ガイアックスは、宿泊施設の無人チェックインを可能とするIT技術を開発したことを発表した。

ガイアックスの「ID-Selfie(IDセルフィー)」は、「AIで本人確認作業を簡略化」「宿泊者名簿を自動作成」「専用データベース不要で低コスト」の3つが特徴と成っている。

1・ID-Selfieは、事前登録された宿泊者の身分登録証写真と、チェックイン時に撮影された顔写真をAIが照合する事で本人確認を行う。

2・また、民泊予約サイトと連携できるため、予約サイトで宿泊者が入力した個人情報をコピーし、自動的に宿泊者名簿を作成できる。

確認ミス防止や名簿作成漏れの観点から、従来は上記の手続きを有人フロントで行っていた。民泊運営では「確実な宿泊者管理」と「簡単で低コストな運営」の両立が課題だったが、ID-Selfieによって解決できる可能性が見えてきた。

3・ID-Selfieは民泊予約サイト以外に、マイナンバー確認などもシステム間の連携機能を使い行える。
民泊事業者は自前で宿泊者の情報を集めず、外部データを引用してデータベースを作れるため、低コストで宿泊者の自動管理システムを導入・運営できる。

訪日外国人向けの民泊運営者が、法律に従った上で安全で簡単に民泊を無人運営。

民泊新法により民泊が合法と認められ、法律に沿った適切な運営も求められるようになる。近隣住民とも共存できるような、適切な運営がされる民泊が広がるように期待したい。

(やまとごころ編集部)

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