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★北陸新幹線開業3周年、北陸地域のインバウンド事情

今月、北陸新幹線開業3周年を迎え、各駅では記念イベントなどが実施された。利便性向上により、東京や大阪などを玄関口として北陸地方を巡る「周遊観光」が定着しつつある中、この地方を旅する訪日客数も右肩上がりで増加している。

日本政策投資銀行と日本交通公社は、「アジア・欧米豪12地域・訪日外国人旅行者の意向調査」の2017年度版を公表した。日本への訪問経験、認知度、訪問意欲などをインターネットで尋ね、そのうち「北陸地域」の調査結果では以下のような特色が見られた。

-認知度は21%と他の観光地に比べて低いが、台湾・香港では半数を超えている。特に「立山/黒部」の認知度が高い。
-北陸新幹線の認知度は前年の50%から56%に上昇。
-北陸地域への訪問経験者の国内移動は、新幹線利用が最も多く66%。
-北陸地域への訪問意欲のある人が期待するのは「自然/風景」「グルメ」「日本料理」が上位を占め、実際に訪問経験があったインバウンド客が「満足だった点」として挙げたのは、期待項目上位になかった「温泉」だった。

調査結果からも読み取れる新幹線効果に加え、石川県では旅行者の傾向を捉えたインバウンド対策を着実に進めている。同県は北陸新幹線沿線の自治体や鉄道会社と提携し、欧米豪、東南アジア、東アジアでのプロモーション活動を展開。特に東南アジアは新幹線開業直前の2013年にビザ発給要件が緩和されたこともあり、人気ブロガーやメディアを招聘するなど、重点的に誘致を進めてきた。その結果、2013年のタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアからの宿泊者は約1万5000人だったのに対し、2016年には4万6700人に増加。構成比は全体の8.8%にまで上昇した。

新幹線開業を追い風に、北陸地域のインバウンド戦略は今後どのような軌跡を辿るのか、関心が寄せられている。

(やまとごころ編集部)

詳細:
日本政策投資銀行 北陸支店レポート

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