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★訪日客の花見の総支出額610億円と試算。都内でも花見商戦がスタート! 

2018.03.27

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近年、海外からの観光客にとっても目玉となっている春の風物詩「お花見」。その経済効果に関するリポートが話題となっている。

関西大学の宮本勝浩名誉教授が発表したもので、桜は日本の南から北まで3月下旬から5月上旬までの長期にわたって咲くため、この2ヶ月間で「お花見」の経済波及効果を計算したところ、6517 4013 万円という結果が出た。
同レポートによると、お花見における日本人の総支出額は24067200 万円(人口の6割がお花見に行くと仮定×1人当たりの支出額4,000円)で、訪日客の総支出額は6105954万円(この時期の訪日客8割がお花見に関係すると仮定×人当たりの1日の支出額1万6914円)と試算されている。
宮本名誉教授は、日本人が昔から愛した「お花見」は日本の国民的行事であり、かつ現在では訪日客を呼び込む自然資産にもなっていると分析している。

訪日客による経済効果が大幅に見込まれるお花見シーズンの到来に伴い、東京都心では観光業界を中心に「花見商戦」が本格化し、訪日客をターゲットとしたプログラムが繰り広げられている。

ザ・プリンスパークタワー東京は17日より、着物に着替えて桜の名所である芝公園を散策する宿泊プランを提供するほか、ホテル内の神殿「神明」にてお花見をテーマにした特設カフェ「SAKURA CAFÉ(サクラ カフェ)」を期間限定でオープンしている。
三井不動産は3月15日より、福徳神社参道内で「SAKURA TUNNEL(サクラトンネル)」を企画し、伝統的な「江戸切り絵」をモチーフにした桜の花びらによって約25mの桜並木を表現。夜には約100個の桜提灯で通り一帯が幻想的な桜色に染まり、アートなお花見を体験することができる。
森トラストなどは、4月6日から8日まで江戸時代に桜の名所として親しまれた御殿山で「御殿山さくらまつり」を開催。「江戸情緒」と「最先端のアート&テクノロジー」とを融合させた体験型コンテンツを楽しむことができる。

(やまとごころ編集部)

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