インバウンドニュース
★大分県で3社連携し手ぶら観光を支援、ラグビーワールドカップに向けて受け入れ環境整備へ
2018.04.19
大分航空ターミナル(大分県国東市)、大分交通(大分市)、宅配大手のヤマト運輸の3社は17日、大分空港で預かった手荷物を宿泊先まで運ぶ「客貨混載」サービスの開始を発表した。
18日よりスタートした同サービスは、大分空港で預かった観光客の手荷物を、空港リムジンバスに載せて大分市内にあるヤマト運輸の配送拠点まで運び、当日夕方までにヤマト運輸が別府・大分両市内の宿泊先へ届けるというもの。観光支援型の客貨混載サービスとしては全国で初の試みとなる。午前10時までにに大分空港の荷受けカウンターで手荷物を預けるだけで予約は不要。
大分県は日本屈指の温泉地である別府温泉を有し、大分空港の2017年度の国際線利用者数は前年度比の80.7%増となる13万4574人を記録するなどインバウンド客からの人気が上昇している。しかし、コインロッカー等の不足により、観光客は大きな荷物を持ったまま観光するケースが多い。一方で大半の観光施設は17時閉館となっており、宿泊先へ荷物を預けると時間のロスが大きくなる。3社はこうした課題解決に向けて同サービスを提供し、観光客の利便性向上と地域経済の活性化を図る考えだ。
当面は朝に到着する韓国便の乗客がメインターゲットとなるが、今後は荷受時間や対象地域の拡大も検討。また、2019年には大分市でラグビーワールドカップの試合が開催されるため、「手ぶらでラグビー観戦」の実現も視野に入れている。
(やまとごころ編集部)
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