インバウンドニュース

★和歌山県、2018年度観光振興アクションプログラム発表 ロシア・ブラジルなどターゲット市場を26に拡大

2018.05.22

印刷用ページを表示する


和歌山県は、平成30年度における同県の観光振興に関する取り組みを示した「和歌山県観光振興実施行動計画(観光振興アクションプログラム2018)」を発表した。

同県における 2017年の観光客総数は約3375万9000人(前年比3.2%減)で、過去最高を記録した一昨年をやや下回ったが、引き続き好調を維持している。一方で、外国人宿泊者数は高野町、田辺市、那智勝浦町などが過去最高を記録し、約47万6000人(同4.9%減)となった。昨年には、世界的旅行ガイドブック「ロンリープラネット」が選ぶ「世界の訪れるべき10地域」で、紀伊半島が日本で唯一5位にランクインするという高評価を得たことなどが、訪日客増加の要因になっていると分析している。

今年度は、キラーコンテンツである世界遺産「高野山、熊野」を中心に据え、県の魅力を具体的にわかりやすくPRすることで、県内周遊を促し滞在時間の延長による消費拡大を目指す方針だ。世界遺産以外にも、サイクリングと旅を融合する「サイクリング王国わかやま」、自然をテーマにした「水の国、わかやま。」キャンペーンなどを展開する。

インバウンド誘致においては、中国の地方都市への展開に加え、ロシアやブラジル、アルゼンチンなどを新たなターゲットとし、対象市場を26カ国・地域に拡大。外国人富裕層向けプランの充実や、体験型観光プログラムの推進、教育旅行誘致などを強化するという。また、ラグビーワールドカップやオリンピック・パラリンピック開催を視野に入れた、国際チャーター便の誘致にも積極的に取り組んでいくとしている。

(やまとごころ編集部)

関連インバウンドニュース