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★インバウンド向け交通パスから行動パターンを分析、3割がリピーターに

近畿運輸局、関西観光本部、関西経済連合会はこのほど、訪日外国人旅行者向けの関西統一交通パス「KANSAI ONE PASS」の利用実績等のデータ分析結果を取りまとめて公表した。

JR 西日本の「ICOCA」をベースに制作されたKANSAI ONE PASS(関西ワンパス)は、チャージして電車などに使用することはもちろん、外国人向けの専用Webサイトに掲載された約300カ所のショッピング施設、観光スポットなどで優待特典が受けられる。

 分析結果からは、昨年度から販売金額を値下げしたこともあり、2016年度の利用者42,130枚に対し、2017年度133,892枚と利用者数が約3倍に伸びた。これは、パスの購入価格を3000円から2000円に値下げたことで、利用しやすくなったことが考えられる。なお、パスの利用日数は、1週間~2週間未満が21.8%で最も多く、その後、5日(19.3%)、4日(18.4%)と続いた。なお、平均利用日数は5.2日、平均利用回数は31.1回、チャージ回数は2.6回、利用額は4,638円だった。チャージ回数ゼロが全体の12.9%を占めたが、一方でチャージ金額3000円~5000円が25.7%、5000円~10,000円が25.2%となり、あわせると全体の半分以上を占めた。

パスを利用した関西2府4県間の流動量については、大阪―京都間が最も多く13万7千トリップだった。昨年との比較では、大阪・京都・奈良の相互移動が増加したほか、奈良県への訪問者数が大きく伸びた。また、府県別の滞在時間で見ると、大阪が約61時間で最大、京都府は昨年比4時間増で約30時間だった。一方で、滋賀10.5時間、兵庫県6.6時間、奈良県4.6時間、和歌山県8.0時間と、滞在時間の差が浮き彫りになった。

なお、2016年度販売枚数6万枚中4万枚が、2017年にも利用されており、パス購入者の3割がリピート利用していると考えられる。パスを1週間以上利用した人は、全体は23.3%だったのに対し、リピーターに絞ると28.9%と5ポイント以上高くなったほか、1万円以上の利用者が全体5.6%に対し、リピーター10.6%となるなど、滞在日数が長く、利用金額が増える人が一定数おり、パスを活用していることがわかった。

 (やまとごころ編集部)

 

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