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★国際定期便、チャーター便の就航で訪日客が増える東北 焦点は台湾個人客

2018.07.18

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2018年1~3月に東北6県に宿泊した外国人旅行者数は延べ32万1690人となり、前年同期比46%増となった。各空港の国際路線誘致が功を奏した形だ。

6県の中で、1~3月期の宿泊者数が最も多かった宮城県の仙台空港は、民営化された2016年7月から、格安航空会社(LCC)を中心に路線誘致を進めてきた。その結果、台湾のLCCが新規就航し、現在はソウル、北京(上海経由)、台北の3路線が就航している。また、外国人旅行者への対応の一環として、今年の3月から旅客ターミナルビル2階国際線出発ロビー内に礼拝室を設置した。

2017年の外国人延べ宿泊者数が東北6県でトップだった青森県の青森空港では、ソウル、天津への定期便が運航している。中国奥凱(オーケー)航空が運航する天津線は、2017年5月の運航開始から1周年を迎えた。青森県は、2017年度に乗客の消費がもたらした県内産業への波及効果は推計19億6千万円だったと発表し、「県内経済に一定の効果があった」と評価している。

山形空港と花巻空港は、チャーター便で地道に実績を重ねている。
岩手県の花巻温泉は、2017年度の外国人宿泊客が4万1000人と前年度から倍増したが、その内、台湾からの観光客が85%を占めているという。これは、昨年9月からの花巻空港と台北を結ぶタイガーエア台湾によるチャーター便運航が大きな要因だと考えられる。
このほか、山形県は、2018年10月から翌年2月にかけて、台湾と山形、庄内両空港を結ぶ国際チャーター便を運航すると発表した。台北の桃園国際空港発着で、運航は台湾の中華航空が行う。県は、2015年3月に「県国際戦略」を策定し、台湾を重点地域に指定している。

各空港とも、台北への就航に力を入れている。東北運輸局が発表した国・地域別の統計によると、東北への来訪客のトップは台湾の12万3230人。訪日への意欲が強く、個人旅行でリピーターの多い台湾客の獲得に向けて、多様化するニーズに応えていくことが重要となっている。今後、各空港からの二次交通の整備などを行うことで、台湾人客を筆頭に、訪日客のさらなる東北周遊が期待される。

(やまとごころ編集部)

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