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★大手百貨店5社、インバウンドが牽引し6月は全社増収

2018.07.05

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大手百貨店5社は2日、6月の売上速報を発表した。好調なインバウンド消費と、月末より開始したクリアランスセールによる消費が追い風となり、全社で前年同月を上回った。関西地区の店舗では6月18日に発生した大阪府北部地震の影響があったものの、月末には回復した。

三越伊勢丹は前年同月比12.1%増となり、11ヶ月連続で前年を上回った。訪日来店客数の大幅な増加で免税売上高が40%増となったほか、前倒しで6月にスタートしたクリアランスセールが堅調だった。梅雨明けを受けてUV関連アイテムの動きが良かったほか、ラグジュアリーブランドも好調だった。

阪急百貨店は5.8%増で、19ヶ月連続でプラスとなった。関西各店は、6月18日に発生した大阪府北部地震の影響を受けて売上が一時低下したが、月末より一気に回復基調に転じた。特にインバウンドは40%増と好調で、化粧品やラグジュアリーブランド、高額品が高伸して売上全体を押し上げた。

大丸松坂屋百貨店は5.2%の増収となり、16ヶ月連続で前年を上回った。関西地区店舗において大阪府北部地震の影響を受けたものの、インバウンドを中心に化粧品、ラグジュアリーブランド、高級時計の売れ行きが好調で、前年に比べてクリアランス期間の土曜日が1日多いことも後押しとなり堅調に推移した。免税売上高は46%増だった。

そごう・西武は4.9%増で、19ヶ月連続のプラス。免税売上高、免税利用客数ともに40%増となるなど、インバウンドが好調だった。商品別では化粧品や夏物衣料の動きが活発だった。

高島屋は一部地震の影響があったものの、高額品や免税売上、クリアランスセールでの消費に支えられ4.7%増となった。免税売上高は48.3%と引き続き好調だった。

(やまとごころ編集部)

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