インバウンドニュース
★白川郷ライトアップは今年から完全予約制に オーバーツーリズム解消へ
2018.07.10
岐阜県屈指の観光スポットとして知られる世界遺産、白川郷の冬の風物詩として国内外から多くの観光客が押し寄せるライトアップイベントが、今年から完全予約制に移行することに決定した。地方創生やインバウンドの成功事例として知られる白川郷だが、観光客の増えすぎによるオーバーツーリズムの問題に直面している。
人口わずか1,700人弱の地域に国内外から年間約170万人もの観光客が訪れる白川郷で特に人気の冬のライトアップイベントは、開催時間がわずか2時間にもかかわらず、7,000人以上の観光客が来場するようになった。ライトアップを始めた33年前には来場者わずか100人であったが、世界遺産登録で認知度が一気に高まりインバウンド観光客が急増した。
一方、ここ数年、村の受入能力をはるかに超えた来場者数に加え、半数以上が訪日外国人という現状において言語の問題、文化や習慣の違いによる混乱・トラブルが発生。2017年から外国人対応スタッフの配置、展望台行きシャトルバス整理券の配布などで対応したものの、依然として混乱は生じていた。
これを解消するインバウンド対応が懸案であったが、イベントを運営する一般社団法人白川郷観光協会では今年から事前申込、抽選式の完全予約制を導入すると発表。受入対応できる規模に縮小することで当日の不確実性を排除し、本来のホスピタリティを取り戻したい、としている。
◆白川郷ライトアップ予約方法はこちら
(やまとごころ編集部)
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