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★JR九州とアリババ提携、訪九中国人100万人に向けて始動

2018.07.24

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JR九州と中国の電子商取引大手のアリババグループは23日、九州への中国人訪日客の誘致を目的とした業務提携を発表した。

主な戦略としては、アリババグループが運営する旅行サイト「Fliggy(フリギー)」で、九州の観光地や温泉、食、文化を紹介すると共に、JR九州では、中国で日常的に利用されている電子決済「Alipay(アリペイ)」の導入を拡大。1日平均1,000万人が訪れるサイト内で九州の魅力を十分に伝えて需要を喚起し、決済環境を整備することで九州域内の消費拡大にもつなげたい考えだ。

具体的な送客イメージは、フリギーが出店企業と共にモデルルートを造成し、そのモデルルートに沿ったパッケージ旅行商品や交通チケット、宿泊などの商品をサイト内でダイレクトに販売。フリギー利用者は、それらの商品を組み合わせることで、九州の観光計画をカスタマイズするという流れだ。

現在、中国から九州へはクルーズ船を利用した訪日客が多く、昨年度は185万人の中国人訪日客のうち、クルーズ船を除く中国人訪日客数は23万人にとどまっている。そのため今回の提携では、九州から入国する中国人訪日客数(クルーズ船を除く)を、2023年度までに100万人へ増やすことを目標に掲げている。

 (やまとごころ編集部)

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