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★東京の観光振興策に関する意見書を提出 東京2020大会を見据えさらなるインバウンド拡大へ

2018.08.31

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東京商工会議所は、第708回常議員会において観光委員会がとりまとめた東京の観光振興策に関する意見書を東京都に提出した。

本意見書では、観光はわが国の持続的な成長に向けて極めて重要な役割を果たしているという認識のもと、来年のRWC2019、2年後の東京2020大会などの国際的イベントを絶好の機会と捉え、消費額の拡大やリピーターの獲得に向けた新たな観光需要を創出することなどへの対応を意見した。

具体的な意見事項としては、以下の4つの柱からまとめており、安定的な消費拡大に向けたインバウンド対応力の向上やMICE誘致の取組加速に加え、スポーツ・文化芸術・食文化に着目した観光資源の活用、「コト消費」によるリピーターの拡大に向けたナイトライフ需要の創出等を要望している。

1.安定的な消費拡大に向けた観光経営
2.観光資源の磨き上げ・魅力の発信
3.良質で安心安全な受入環境の整備
4.観光産業の持続的発展に向けた取組の強化

インバウンド対応については、急増する訪日外国人旅行者の受入に制約がないよう、多言語対応を含む観光案内態勢の充実等、ハード面の整備はもとより、訪日外国人旅行者に対するマナー啓発等を通じ、旅行者・生活者双方が安心安全に過ごすことができる環境の確保に向けた取組が重要としている。

また、欧米豪等の観光先進国や富裕層に向けた誘客プロモーションを促進し、ゲートウェイとなっている都市の情報発信力や注目度を活かし、地方の魅力を伝えるショーケースとして都市の空間を戦略的に活用するなど、広域連携による地域経済の活性化にも力を入れ、引き続き東北・九州の観光復興支援を促進する事業の実施にも取り組みたいとしている。

(やまとごころ編集部)

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