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★インバウンド向け不妊治療コーディネート&ツーリズム事業を開始

2018.10.11

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不妊に悩む中国人の夫婦に向け、東京都内のクリニックでの治療とその付随サービスを提供する事業「樱花摇篮」を(株)コエルが開始、情報サイトをオープンした。インバウンド支援や通訳・翻訳を行う(株)インジェスターとの共同事業となる。

中国の患者に対し、滞在ビザ取得、通訳、翻訳、宿泊、移動、観光、妊活関連サービスの手配と、日本におけるクリニックでの高度生殖医療の支援を行う。具体的な流れとしては、まず中国での日本滞在ビザの取得支援、日本の宿泊や移動といった滞在支援、治療に向けたカウンセリングから開始。そのあと日本の病院での不妊スクリーニング検査を経て、体外受精・顕微授精などの高度生殖医療が適用される患者に対して、病院での予約手配や医療通訳・翻訳による治療等のサポートをする。また、長期・複数に渡る日本滞在が楽しめるよう、観光や妊娠に繋がるアクティビティへの参加を提案、通訳同行も必要に応じて行う、としている。

中国では晩婚化や環境問題による深刻な不妊問題を抱えている人が多く、2015年の時点で患者数は4,000万人を超えるという。生殖補助医療によって誕生する子供の数は、毎年10万人を超えているとされている。

中国での生殖補助医療が提供される病院数は451件、日本が615件と、日本での提供数が多い。また中国で信頼できる技術・サービスを提供する病院が限定的であることから、金銭的な余裕のある夫婦は他のアジア諸国や欧米での治療を選択していることに注目し、今回のサービス事業の開始となった。

(やまとごころ編集部)

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