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★訪日客数、来週にも史上初となる3000万人突破の見通し 国交相明らかに

2018.12.14

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2018年日本を訪れる訪日外国人数が、来週にも初めて3000万人を超える見通しであることを、14日、石井啓一国土交通相が閣議後の記者会見で明らかにした。

観光庁及び日本政府観光局の推計では、12月6日時点で訪日外国人数は2900万人を超えており、「今後、大きなマイナス要因がなく、これまでの推移が継続した場合、来週にも初めて3000万人を突破する」と、石井国交相がコメントした。

2018年前半の訪日客数は、前年比15.6%増と好調な滑り出しで、特に中国や韓国などの東アジアからの訪日客が順調に伸びていることもあり、早い段階での3000万人突破が期待されていた。しかし6月以降、日本各地で豪雨、台風、地震などの自然災害の発生、さらには猛暑の影響もあり訪日外国人数の伸びにもブレーキが掛かった。

6月に発生した大阪府北部地震や、7月の西日本豪雨に始まり、関西国際空港が閉鎖された9月4日の台風21号、9月6日に発生した北海道胆振東部地震では北海道全域が停電し千歳空港も閉鎖に追い込まれるなど、自然災害はインバウンド市場にも大打撃をあたえることとなった。

相次ぐ災害や猛暑により、例年なら訪日客が増える7月8月の夏休み期間の前年同月比の伸び率が1桁と鈍化。さらに9月には2013年1月以来、5年8カ月ぶりとなるマイナス5.3%となり、9月の訪日客数は前年同月よりも約12万人下回る結果となった。しかしその後、政府が実施した復興策などの効果もあり順調に回復。年内に日本史上初となる訪日客数3000万人突破が現実のものとなってきた。

政府は2年後の2020年には、訪日外国人数を4000万人にする目標を掲げている。

(やまとごころ編集部)

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