インバウンドニュース

★国土交通省、訪日クルーズ客拡大に向け、横浜港など6港をクルーズ拠点に指定

2017.07.28

印刷用ページを表示する


国土交通省は7月26日、クルーズ船による訪日の拠点として重要な役割を担う港湾の整備にあたり、横浜港、清水港(静岡県)、佐世保港(長崎県佐世保市)、八代港(熊本県)、本部港(沖縄県)、平良港(沖縄県宮古島市)の6港を、「国際旅客船拠点形成港湾」として指定した。この6つの港湾に関しては、旅客ターミナルビルなどへの投資を通じて港湾を整備するクルーズ船会社が、岸壁を優先して利用できるようになる。

港湾の優先的な利用が可能になるクルーズ船運航会社4社と利用できる港湾は以下の通り。

◆カーニバル・コーポレーション&plc…横浜港、佐世保港、平良港(3港)

◆ロイヤル・カリビアン・クルーズ…八代港(1港)

◆ゲンティン香港…清水港、本部港(2港)

◆郵船クルーズ…横浜港(1港)

 

2016年のクルーズ船による訪日客数は199.2万人、2015年の111.6万人から78.5%増と高い伸びを見せ、訪日客数全体2400万人の1割近くを占めるようになった。

また、政府は2020年までにクルーズによる訪日数500万人という目標をかかげているが、大型客船が着岸できる岸壁や入出国手続きなどができる港湾施設の整備など、多くの課題を抱えている。本制度を通じて、官民一体となった取り組みを行うことで港湾の整備を加速したい考えだ。

 

関連インバウンドニュース