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★2017年10月全国百貨店売上高、1.8%減もインバウンドは好調

2017.11.22

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日本百貨店協会が21日に発表した2017年10月の全国百貨店売上高は4,693億円で、前年同月比1.8%減と3ヶ月ぶりにマイナスとなった。2週連続の台風襲来に加え、土曜日が1日少なかったことも影響し、前年実績を下回った。一方、大都市を中心にインバウンドと富裕層消費は好調だった。

今年は中国の国慶節が祝日と重なり、大型連休になったことも影響し、訪日外国人向けの免税売上高は前年同月比87.3%増の約280億円(シェア6%)と過去最高を記録。1〜10月の累計で初めて2,100億円を突破し、2017年の免税売上高は過去最高になる見通しだという。

商品別では、インバウンド需要が好調の化粧品が20.1%増、高額商材(美術・宝飾・貴金属)が5.8%増だったほか、雑貨が11ヶ月連続プラスで9.0%増。衣料品は気温低下でコートやセーターなどが好調だったが前年に届かず、家庭用品、食料品、身の回り品もマイナスとなった。

地域別で見ると、10ヶ月連続でプラスとなった大阪(9.5%増)と札幌(2.7%増)をはじめ、福岡、京都、横浜の5都市で前年を上回り、主要10都市全体で0.4%増と3ヶ月連続でプラスだった。一方、先月まで回復傾向にあった地方は、全体の売上高を牽引している高額消費の割合が小さいこともあり、6ヶ月連続マイナスの6.4%減となった。

(やまとごころ編集部)

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