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★訪日客向け「手ぶら観光」インフラ整備、各地で加速

2017.11.24

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訪日外国人客の急増に伴い、荷物を一時的に預かる「手ぶら観光」の整備が各地で加速している。

日本郵便は12月1日に、京都中央郵便局に手ぶら観光カウンターを開設する。同社が国土交通省認定の手ぶら観光カウンターを設置するのはこれが初で、今後も利用状況を見ながら他地域への展開を検討するという。京都以外では、「駅から近い」「カウンターの空きスペースを確保できる」という条件に合う最大300局が候補に挙がる予定だ。

北海道と北海道観光振興機構は11月26日〜29日、外国人観光客を対象に、旅の途中で購入した土産物を預かり、帰宅時に新千歳空港で手渡す「手ぶら観光」事業の実証実験を昨年に引き続き実施する。観光客は水産物などの温度管理や荷物が増えるのを気にせず買い物できるようになり、増加する外国人観光客の消費拡大につなげる狙いだ。

台湾最大級のオンライン旅行サイト「KKDAY」は11月より、手ぶら観光サービスを提供する「ecbo cloak」との提携を開始し、無料の荷物預かりサービスを提供する。KKDAYは訪日客を対象に日本のアクティビティーを提供するサービスを行なっており、近年は雪山を訪れる顧客が増加しているという。街中でecboが提携する場所に荷物を預けられれば、雪山に大荷物を抱えて移動する必要もなく、旅行の負担が軽減される。

国土交通省では現在、全国で202ヶ所(11月21日時点)の公共交通機関や店舗、施設を「手ぶら観光カウンター」に認定している。日本郵便の動きもあるだけに、2020年に向けて「手ぶら観光」のサービスは拡大の一途を辿ることになりそうだ。

(やまとごころ編集部)

出典:

北海道新聞
LOGISTICS TODAY

 

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