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★訪日客66%増の青森県、インバウンド誘致に邁進

2017.12.04

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2017年1月〜8月に東北6県で宿泊した訪日客は、前年同期と比較して4割増の52万6,390人。中でも青森県は13万3,130人(前年同期比66%増)と、6県の中で最も伸長した。青森空港と中国・天津を結ぶ定期便の就航が5月に開始されたことや、北海道新幹線を利用した訪青森客の増加などが起因したと見られている。
青森ではそうした訪日客を誘致するために、各地の魅力を盛り込んだ様々な取り組みが行われている。

近年、外国人観光客から人気を博しているのは「地吹雪体験」だ。かんじき(雪の上を歩くための履物)や角巻(防寒着)を身につけて雪源を歩く津軽地方の行事で、今季で31年目を迎える。津軽地吹雪会によると、外国人の参加者は7割にも上るという。

観光庁では、『新しい東北』交流拡大モデル事業の一環として、25日から3日間、青森、岩手の両県で外国人を招くPRツアーを行った。「酒」をテーマにした同ツアーには、米国や英国、タイ出身の外国人計5名が参加。参加者たちは青森県のリンゴで作られるシードルの工房を見学・試飲を体験するなど、SNS上で魅力をPRした。

県は、インバウンド拡大のため、オーストラリアからのスキー客を主な対象にしたPR活動を強化する方針を示した。青森観光の閑散期である冬季は南半球では夏で、長い休暇を取る人が多く、県に宿泊するオーストラリア人は大半がスキー客だ。さらに、オーストラリアからの宿泊者数は東日本大震災前の2010年比で9.7倍と最も伸び率が高かったたこともあり、PR活動の効果を見込んでいる。

(やまとごころ編集部)

出典:

日本経済新聞
河北新報

 

 

 

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