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東北でマレーシア旅行社がファムツアー、チャーター便のツアー造成に向け魅力を発信

2019.01.22

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東北観光推進機構は20日から5日間、マレーシアの大手旅行会社 Apple Vacationsと連携したファムツアーを実施している。

ファムツアーは1月20日(日)〜24日(木)の日程で実施され、Apple Vacations社を含むマレーシアの旅行会社4社、メディア3社、航空会社1社から計9名が参加。参加者は東北5県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県)を巡り、各地の観光名所を視察するほか、食や文化といった側面からも東北の魅力を体験する。

今回のファムツアーは、マレーシアからの東北チャーター便ツアー造成を目的としているが、Apple Vacations社の「安全への確証が得られるまで福島県への送客を行わない」との方針により、福島県が含まれていない。これを受け、同県のメディアからは「原発事故の風評を拭うために、多くの人たちに復興の状況や、農産物や日本酒などのおいしさを知ってもらいたい」との声が挙がっている。

一方で同機構は、福島県の安全性や魅力を知ってもらうため、ツアーの移動中に観光パンフレットを配布するほか、プロモーション動画を流すことで対応を図るという。また、東北6県におけるマレーシアからのチャーター便はこれまでに前例がなく、チャーター便の就航が決定すれば、東北全体に高い効果が見込まれるとしている。

(やまとごころ編集部)

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