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那覇バスターミナルにAI多言語案内システム導入でインバウンドの実証実験。災害時の多言語での情報発信も

2019.03.13

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沖縄の重要な交通拠点である那覇バスターミナルのインバウンド対応強化とスタッフの稼働効率化を図るため、第一交通産業は「多言語対応・路線バス乗り換え検索ロボット」を設置した。

このシステムは音声とタッチパネル操作による受付が可能で、設置場所に応じて、オリジナルAIロボットやディスプレイなど様々なビジュアルで対応も可能。日本語・英語・中国語・韓国語の案内内容もカスタマイズでき、様々な状況ででインバウンド向けの活躍が期待できる。

バスなび沖縄と連携した路線バス乗り換え検索機能では、観光地名などの目的地を「話しかける」か「タッチ」することで最適なバスの乗り換え方法を案内。検索結果は画面表示とともにQRコード経由でスマートフォンに取り入れるほか、印刷もできる。

また、実証実験の一環として、タッチパネル対応で画面のキャラクターと対話できる多言語AI案内サービス「おしゃべり案内板」もスタート。万が一災害が発生した場合には、地方自治体などから配信される「Lアラート」からの災害関連情報を多言語対応した画面に強制的に切り替える機能が備わった。実験は5月31日まで行われる。

今後は、この実証実験の結果を踏まえ2019年度中の「おしゃべり案内板」商用化を目指す。効率よいAI案内サービスにより、多様化するインバウンド客への対応と、スタッフの稼働削減という2つの課題解決に取り組んでいく考えだ。

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(やまとごころ編集部)

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