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訪日外国人に日本の受け入れ環境に関するアンケート実施、困ったこと1位は「施設スタッフとのコミュニケーション」 —観光庁

2019.04.01

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訪日外国人旅行者の快適な旅行整備のため、観光庁では訪日外国人旅行者へのアンケート調査を定期的に行っている。今回は「旅行中に困ったこと」と、地方誘客において重要な「公共交通の利用の状況把握」に絞ってアンケートを実施した。

調査は、国内にある6つの国際空港や港で2018年11月から2019年2月まで実施し、4,037件の回答を得た。回答者の年齢は、20代と30代が約7割、国籍は中国・台湾・韓国・香港・米国の訪日5大市場が約6割で、訪日経験2回以上のリピーターも6割以上だった。

旅行中に困ったことの1位は「施設等のスタッフとのコミュニケーション」。2016年から32.9%、26.1%、20.6%と毎年確実に減少しているものの、5人に1人が回答している。しかし「無料公衆無線LAN環境」「クレジット・デビットカードの利用」「多言語表示の少なさ・分かりにくさ」など、ほとんどの項目で改善があり「困ったことはなかった」の回答も過去最高の36.6%となった。ただ、去年と比較して唯一増加したのが、QRコード決済などの「その他決済手段」で、2.7%から5.5%に増えている。

「公共交通の利用」の調査で最も利用率が高かったのは在来線で76.1%、次がバスで55.5%となり、国別では台湾や韓国の旅行客のバス利用率が比較的高く、韓国や欧米豪はタクシーの利用率も他国に比べ高かった。また「構内、乗り場、車内の利用」「駅での切符/ICカード購入」「ルート検索」などで改善すべき点が多く見られた。タクシー利用でも「目的地の指定及び移動中のトラブルへの対応がうまくできなかった」「タクシーが捕まらなかった/捕まえるのに時間がかかった」という回答が多かった。

(やまとごころ編集部)

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