インバウンドニュース
宿泊先のホストとゲストの距離感を調査、世界はコミュニケーション重視、日本は程よい距離感を求める結果に
2019.04.25
宿泊予約サイトのブッキング・ドットコム・ジャパンは、旅行先での宿泊施設のホストとゲストの距離感に関するアンケート調査を実施した。民泊の普及により、個人ホストが旅行者を迎える宿泊施設も増える昨今、世界と日本のゲスト2万1500名を対象に回答を比較し、違いなどをまとめた。
「ホストのサービスのおかげで、より良い旅行になった」と回答したのは、世界で63%、日本で47%で、温かい接客態度が宿泊体験のポイントになっている。また「ホストにまた会うことが旅の目的だ」と答えたのは世界の51%、日本では21%だった。こういった施設での利点として「現地の人ならではの情報提供」を挙げたのは世界で62%、日本で50%に。宿泊施設のホストが設ける社交の場を期待する旅行者も多く、「ホストが開催するパーティーにはぜひ参加したい」と回答したのは世界で44%、日本で22%だった。
「2019年はオーナーなどと直接コミュニケーションが取れる宿泊施設に滞在する予定」と世界の69%が答える一方で、日本は22%とこういった側面は重要視していないようだ。「おもてなしを感じるには、滞在中に1度ホストの姿を見れば十分」と回答したのは、世界と日本ともに約半数に上る。チェックイン&アウト時のやりとりで十分だと答えたのは世界の36%、日本の47%だが、到着時の親身な対応などは世界で4分の3、日本で5分の3が期待している。
国籍別に「おもてなし」の概念を見てみると、インド、ブラジル、コロンビアでは80%以上が十分な食事の提供と答え、タイ、中国では60%以上がゲストへのエンターテインメントの提供が重要だと答えている。ホスト側はこういった違いも考慮に入れて、各国のゲストに満足してもらうサービスを提供することも重要だ。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
2024.04.23
星野リゾート 廃油を持続可能な航空燃料SAFへ再資源化、OMO関西空港から
2024.04.08
2024年3月国内景気、インバウンド消費や旅行・観光産業が好材料で3カ月ぶり改善。今後も緩やかに上昇と予測
2024.04.02
外国人労働者初の200万人超え、飲食、宿泊業などで高い雇用意欲。課題は語学やコミュニケーション
2024.02.20
民泊・アパートメントホテルの2023年予約動向、インバウンドは家族旅行が4割。韓国に次いで米国が2位に
2024.02.07
2024年JAPAN TRAVEL AWARDS発表、10地域、企業が受賞。グランプリはバリアフリーな体験を提供するゼログラヴィティ
2023.11.17
2023年10月期の旅館・ホテル業界収益、6割が「増収」訪日客増により急激な回復基調。人手不足解消がカギに
2023.10.16
2024年旅のトレンド予測、一度に複数楽しめる「貪欲な旅」に注目 ー星野リゾート
2023.08.22
奈良市の2022年観光入込客数、2019年比5割強回復。外国人宿泊者数 米国がトップに