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京都におけるオーバーツーリズム回避の取り組み成果を発表、集中するエリアの分散に効果を発揮

観光客の集中する時期・時間・場所の分散化を図り、公共交通機関などの混雑の緩和に取り組む京都市では、昨年、紅葉時期の嵐山地域にて「観光快適度予報」による実証実験を行い、その結果を取りまとめ発表した。

日本初のWi-Fi アクセスデータ活用により視覚化した専用ウェブサイト「嵐山快適観光ナビ」を観光客に利用してもらい、快適に観光できる時間帯の訪問や、周辺エリアへの回遊を促し需要の分散化を試みたもの。

「訪問時間の分散化」においては、ウェブサイトを見たうちの約5割が混雑時間をずらしての訪問を試みたことがわかったと同時に、集中しやすい竹林の小径エリアでのピーク時の観光客の減少、早朝・夕方の増加という分散化が見られた。また、集中があまり見られない奥嵯峨・嵯峨野などの周辺エリアを観光した客の約4割が、サイト利用をきっかけに訪れたこともわかった。

観光スポットの「混雑を気にする」と答えた観光客の中で、約8割以上がサイトについて「大変参考になった」「参考になった」とコメントしたことから、混雑を気にする観光客の満足度低下の抑制につながったと見ている。広報期間が短期にもかかわらず、嵐山を訪問した観光客の約1割が「嵐山快適観光ナビ」を認知しており、その3割が利用していることもわかった。京都市は、この成果に民間事業者のノウハウも取り入れつつ、観光需要の分散を実現する「観光快適度の見える化」の本格実施を検討していく考え。

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(やまとごころ編集部)

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