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7年で5倍の55万人のインバウンド客が訪れる岐阜県で、飛騨の3酒蔵が外国人向けブレンド酒を協力して開発

日本酒の国内需要が大幅に減少する一方で、日本酒に興味を示す外国人が急激に増え、海外輸出量においては9年連続で増加している。この海外の日本酒ブームを業界全体が生き残るための好機と捉え、インバウンドへの取り込みを行うことが不可欠となっている。

岐阜県の飛騨地域は早くからインバウンド戦略を練り、昨年宿泊した外国人観光客の数は2011年に比べると約5倍の55万人超えになっている。多言語対応や街歩きの工夫などで、地域の魅力を打ち出してきた成果が出てきている。地元の酒蔵も酒蔵ツーリズムなどで誘客を試みてきたが、大手酒造メーカーに負けない発信力の強化が必要と考え、飛騨地域の老舗3酒蔵がタッグを組み外国人向けのブレンド酒を開発した。渡辺酒造店、舩坂酒造店、奥飛騨酒造の3酒蔵が相互協力し、新しい名物酒として打ち出すのが「飛騨三蔵ブレンド酒」だ。

飛騨地域には計12蔵の酒蔵があり、日本酒は地元の生活に深く根付いている。その歴史を世界に知ってもらい「SAKE=飛騨」のイメージを定着させたいと、飛騨産の酵母や酒米にこだわり、醸造した。ラベルも3蔵の銘柄を一枚にまとめた視覚的にもコンセプトが分かりやすいデザインだ。飛騨に滞在中の海外客80人がブレンド比を変えたサンプルのテイスティングを行い、集積データから嗜好に訴える比率を生み出した。海外コンクールで受賞歴を持つ3酒造のノウハウを生かし、食事と一緒に楽しめるコンセプトになっている。甘味・うまみ・酸味のバランスをとった旨口の日本酒で、インバウンド需要を活性化していく。

(やまとごころ編集部)

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