インバウンドニュース
ムスリム対応の調味料開発・製造で、オタフクソースがハラールフードアワード受賞
2019.06.18
オタフクソースが、ムスリム対応食材・食品・サービスの認知度向上に貢献した企業として「第2回ハラールフードアワード」のソース・調味料部門にて最優秀賞を受賞した。海外でも人気の日本食であるお好み焼き、焼きそば、タコ焼を特徴づけるそれぞれのソースと、寿司に不可欠なすし酢という4つの調味料が受賞対象の商品となる。日本ベジタリアン協会、一般社団法人ハラル・ジャパン協会などから成るプレミアム・フードショー実行委員会がこのほど表彰式を行った。
受賞した調味料は、世界に16億人以上いると言われるムスリムの人々が宗教上から口にできないアルコールや豚肉由来の原料を使用せず、すべての原材料がハラール認証を受けたものを使用。マレーシアJAKIM(イスラム開発省)からハラール認証を獲得している。ソース類には魚介類のエキスで旨味を出し、既存のソースに味を近づけたという。アルコール不使用のすし酢は、酸味と甘みのバランスがとれたマイルドな味わいだ。すべてオタフクソース・マレーシアがマレーシアで製造したもの。
これらの調味料は日本で輸入販売され、日本国内に10万人以上いるという在日ムスリム、訪日ムスリム向けのお好み焼き教室や留学生向けの試食イベントなどでも積極的に使用。宗教だけでなく、環境保護や健康上の理由から食制限を持つヴィーガン、ベジタリアンなどの人々向けにも動物性由来原料、化学調味料、アルコール原料不使用の「有機お好みソース」を今年3月に発売するなど、世界中の人々の多様なニーズに答える商品を開発している。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
2024.04.08
2024年3月国内景気、インバウンド消費や旅行・観光産業が好材料で3カ月ぶり改善。今後も緩やかに上昇と予測
2024.04.02
外国人労働者初の200万人超え、飲食、宿泊業などで高い雇用意欲。課題は語学やコミュニケーション
2024.02.13
2023年日本酒輸出量、中国と米国の消費減退で前年割れの410億円。韓国、台湾で需要増、高額日本酒への注目高まる
2024.02.07
2024年JAPAN TRAVEL AWARDS発表、10地域、企業が受賞。グランプリはバリアフリーな体験を提供するゼログラヴィティ
2024.01.24
インバウンド客に人気のレストラン30店「SAVOR JAPAN」が発表。国・地域ごとの食の好みの違いも明らかに
2023.07.25
訪日客をよく見かける人気の飲食店は? 都市部と地方部での差も明らかに ーぐるなび調査
2023.06.02
「ポンタ」が台湾・ベトナムのポイントサービスと連携。訪日客が加盟店でポイント加算、使用が可能に
2023.05.30
世界最高を選ぶアワードに3年連続ランクインした日本のワイナリー、6月より常設の英語ツアー開始