インバウンドニュース
横浜市でアジア初の「クルーズ・フレンドリー・プログラム」開始、クルーズ船で訪日する外国人の市内回遊促進へ
2019.10.24
横浜市は、クルーズ船で訪日する外国人観光客や乗組員の市内回遊を促進する事業「クルーズ・フレンドリー・プログラム」を開始した。年々、横浜港へのクルーズ船寄港数は増加しており、乗船客を街中へ誘導し観光消費を上げることが狙いだ。このため、観光客が下船して出かけたくなる魅力的なプログラムを掲載した地図や、マップ提示で受けられる割引サービスなどを地元の観光施設や飲食店、店舗と協力して展開する。
プログラム利用の流れは、まず客船ターミナル内でプログラムマップを入手し、マップと共通するロゴマークやフラッグを目印にしながら店舗や施設を巡るというもの。クルーズ客は概ね「朝8時頃に下船して観光する」「英語でのコミュニケーションを期待する」「クレジットカードでの支払いを希望する」などのパターンがあるという。これらのニーズに対し、横浜港周辺で歓迎体制を整えていく。横浜市はプログラム参加企業への協力例として、笑顔でフレンドリーな接客、簡単な英語や翻訳アプリでの接客、事業者の目印となるウェルカムフラッグの掲出、クルーズ船の停泊時間に合わせた営業などを挙げている。また、乗組員に対して短時間観光や日用品の購入などのニーズにも応えていく。
プログラムは2020年3月末までに約30〜35回を予定しており、来年以降も継続する方針。実施エリアは大さん橋、新港などの客船ターミナルとシャトルバスの発着する桜木町駅周辺で、参加する事業者は126社・団体、その中には64の飲食店や46の物販店も含まれている。横浜市はクルーズ旅客や乗組員に、プログラムの積極的な周知を働きかけていく考え。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
国交省、訪日クルーズ客の消費拡大に向け公募の24事業を決定。多言語対応やキャッシュレス化など支援
新潟に県内過去最大級の大型クルーズ船2隻が寄港、特産品のブースなどで乗客をお迎え
関連インバウンドニュース
2024.03.25
旅行業界初のNFTプロジェクト表彰イベント開催。日本航空、JTBグループなど5プロジェクトがグランプリ受賞
2024.03.18
白馬スキー場観光客数、過去20年最高の80万人が来場。インバウンド利用者数2019年比で141%に
2024.03.11
TikTokが海外クリエイターを九州・沖縄に招聘、観光地の魅力をショートムービーで若年層に訴求
2024.03.05
春節に台湾・香港の訪日客が購入した商品は? 化粧品「リップクリーム」が上位に、北海道のお菓子が人気
2024.02.27
訪日中国人の8割が旅行前に買い物リスト作成、「衝動買いの経験あり」も96%に
2024.02.20
民泊・アパートメントホテルの2023年予約動向、インバウンドは家族旅行が4割。韓国に次いで米国が2位に
2024.02.13
2023年日本酒輸出量、中国と米国の消費減退で前年割れの410億円。韓国、台湾で需要増、高額日本酒への注目高まる
2024.02.07
2024年JAPAN TRAVEL AWARDS発表、10地域、企業が受賞。グランプリはバリアフリーな体験を提供するゼログラヴィティ