インバウンドニュース
手ぶら観光を促進する「免税EC空港駅受け取りサービス」の実証実験スタート、東京駅取り扱い商品を対象に
2019.11.21
JR東日本スタートアップ株式会社などJR東日本関連企業3社および東京モノレール株式会社と、訪日客向けプラットフォームサービスを提供するWAmazing株式会社が協業し、台湾・香港・中国からの旅行者を対象に「免税EC空港駅受け取りサービス」の実証実験を11月21日より開始する。東京駅で売られている土産菓子や化粧品などをネット購入し、帰国時の東京モノレール羽田空港国際線ビル駅で受け取れるサービスだ。対応言語は、中国語(繁体字、簡体字)。店ごとに行っていた免税手続きも1回に集約することで訪日外国人旅行者の利便性を高め、手ぶら観光を促進していくことで回遊性を向上させる。
中国人旅行者はWeChatミニプログラム玩尽日本免税站から、台湾と香港からの旅行者は専用ウェブサイトを介して行う。玩尽日本免税站は、中国でメジャーな電子決済機能がついたSNSアプリWeChat内においてWAmazingが提供する免税ECサービスで、簡単に自店のページを作成し商品を販売できることから、小売事業者に人気がある。
主な取り扱い商品は、東京ばな奈「見ぃつけたっ」、東京駅焼きショコラなどの菓子類、資生堂ブランドやASTALIFTなどの化粧品類で、順次拡大を予定している。引き渡し場所は、出発フロア改札外の東京モノレール羽田空港国際線ビル駅3F改札口付近で、受取可能時間は11:00~20:00。この実験から導き出す検証結果を元に、JR東日本グループは最適化されたサービスと対象商品の拡大を検討していく考えだ。国税庁は免税手続きを2020年にオンライン化すると決定しており、今後ますますインバウンド客の買い物と観光需要の活性化が予想される。
(やまとごころ編集部)
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