インバウンドニュース
世界遺産「熊野参詣道」のインバウンド課題を探る 和歌山県田辺市の宿泊施設で学生による調査実施
2019.11.29
熊野参詣道で有名な和歌山県田辺市と連携協定を結ぶ追手門学院大学が、訪日客に対するサービス向上策および学生に向けた実践的教育プログラムの一環として、11月30日から1泊2日の日程で、田辺市内の宿泊施設や利用者の訪日外国人観光客にアンケート調査を実施する。
今回の取り組みは、田辺市の「大学連携地域づくり事業」に採択されたもので、市からの財政支援も受けている。今年2月と9月に実施した教員による調査では、宿泊施設側から外国人観光客とのコミュニケーションの難しさが課題として出された。解決案として、サービス向上のため館内に置く英語表記のリストや、簡単にコミュニケーションのとれる専用アプリを開発してほしいとの要望があることから、アプリに必要な機能についても調査する予定だ。
当日は、地域創造学部の学生13名が、田辺市中心部のホテルやゲストハウスなどの宿泊施設8軒と、世界遺産になっている熊野本宮大社に至る熊野参詣道の途中にある宿泊施設6軒を訪問。施設の経営者にアンケート調査して訪日客対応の課題を調べるほか、実際に宿泊し、施設を利用中の訪日客に聞き取り調査も行う。後日調査結果をまとめた上で、2020年2月に田辺市に報告を行うとしている。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
訪日客との円滑なコミュニケーションに多言語音声翻訳システムが活躍、観光庁初となる全国規模の検証を実施
【福岡・グローバル人材育成】大学生を対象に「MICE☓グローバル人材」を育てる
関連インバウンドニュース
2024.04.16
四国のレンタカー周遊を喚起するモデルコース「DRIVE SHIKOKU」開設、温泉・自然など6つのコースを紹介
2024.04.08
2024年3月国内景気、インバウンド消費や旅行・観光産業が好材料で3カ月ぶり改善。今後も緩やかに上昇と予測
2024.04.02
外国人労働者初の200万人超え、飲食、宿泊業などで高い雇用意欲。課題は語学やコミュニケーション
2024.03.25
旅行業界初のNFTプロジェクト表彰イベント開催。日本航空、JTBグループなど5プロジェクトがグランプリ受賞
2024.03.18
白馬スキー場観光客数、過去20年最高の80万人が来場。インバウンド利用者数2019年比で141%に
2024.03.11
TikTokが海外クリエイターを九州・沖縄に招聘、観光地の魅力をショートムービーで若年層に訴求
2024.02.20
民泊・アパートメントホテルの2023年予約動向、インバウンドは家族旅行が4割。韓国に次いで米国が2位に
2024.02.07
2024年JAPAN TRAVEL AWARDS発表、10地域、企業が受賞。グランプリはバリアフリーな体験を提供するゼログラヴィティ