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ASEAN10カ国を招いてガストロノミーツーリズム研修を和歌山県で実施、各国の持続可能な観光開発を推進

国際機関日本アセアンセンターは、ガストロノミーツーリズムを活用した持続可能な旅行商品の開発をASEAN各国に広める取り組みを推進している。ガストロノミーツーリズムとは、その土地の気候風土が生んだ食材をはじめ、習慣・伝統・歴史などによって長く育まれてきた食を楽しみ、その土地の食文化に触れることを目的とした旅のことで、食材の採取から調理の仕方、食事と多様な体験型プログラムが展開できる。

今回はASEAN加盟全10カ国(ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)から管理職レベルの観光従事者12名を招聘し、11月17日から23日まで和歌山県にてガストロノミーツーリズム研修を実施した。

一行は初日に和歌山大学でガストロノミーツーリズムの講義を受けた後、翌日からは高野山の精進料理体験をはじめ、実際のガストロミーツーリズムの現場を複数訪問。特に訪日外国人に人気がある果物狩りや、勝浦漁港でのまぐろの競りとまぐろの缶詰作り体験、廃校を改築して農業体験プログラムを提供する秋津野ガルテンの取組み、湯浅町で行われる昔ながらの醤油造りなどを視察して様々な事例を学んだ。また、田辺市熊野ツーリズムビューローを訪問し、地元コミュニティーと協力して行なっている世界遺産熊野古道の持続的な観光促進について講義を受けた。

その国ならではの食事を体験する中で、食だけではなく文化や環境を知ることができるガストロノミーツーリズムは、通常の観光よりもさらにディープな旅を求めるリピーター獲得に有効だとして近年注目が高まっている。日本アセアンセンターでは、今回の研修を通してASEAN各国の豊かな食文化を活かした持続可能な観光商品の開発や観光人材育成事業に寄与したいとしている。

(やまとごころ編集部)

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