インバウンドニュース
2020年外国人が訪れるべき日本の観光地ランキングをガイジンポットが発表、1位は和歌山県熊野地方
2019.12.23
国内最大級の外国人向け情報サイト「ガイジンポット(GaijinPot)」の読者、約2000人の投票により、「神々の聖地」として古来より知られる熊野エリアが2020年の観光地の中で第1位に選ばれた。
昔のままの美しさ、古来からの巡礼の道、そしてそのスピリチュアルな魅力は、2020年に五輪を控える東京を凌駕した。熊野エリアは和歌山県の中央に位置し、ユネスコの世界文化遺産に登録された熊野古道で知られている。神秘的な大自然の中で神道と仏教の信仰に触れ、豊富な天然温泉を楽しむことができることも理由に挙げられた。
また熊野では、地域をあげて世界からの旅行者を歓迎している。熊野古道の出発点である田辺市では、多言語の問い合わせに対応。さらに田辺市熊野ツーリズムビューローは、オンライン予約サイト「KUMANO TRAVEL」でエリアガイドや地元のビジネスと観光客を結ぶ地域発信型プラットフォームを運営し、着地型旅行プランを提供している。その他、市外の梅農園でファームステイをして収穫を体験をしたり、那智勝浦町でのホエールウォッチング、新宮市では神職体験ができ、美しい白浜のビーチで日焼けをしたりと、アクティビティも充実している点が高評価に繋がったようだ。
第2位は首都である東京が獲得。最も大きな理由はもちろん2020年に開催を控えているオリンピック・パラリンピックだが、旅行者が個人で体験できるアクティビティの豊富さも一因だ。この結果は近年のFIT増加の傾向も反映しているという。
第3位を獲得したのは、江戸時代からの街道である中山道。岐阜県と長野県を横断し、かつては京都から東京までを結んでいた。エコで自然環境に配慮した旅ができ、道中にある古風で趣のある街並みと宿場は、昔ながらの日本を体験したい旅行者に最適としている。
選定された観光地は以下の通り。それぞれの観光地には賞状と外国人観光客の目印となるステッカーが授与される。
[観光地ランキング]
1位 熊野地方(和歌山県)
2位 東京都
3位 中山道(岐阜県、長野県)
4位 札幌市(北海道)
5位 琵琶湖(滋賀県)
6位 日光市(栃木県)
7位 横浜市 (神奈川県)
8位 ななつ星in九州
9位 みなかみ町(群馬県)
10位 ニセコ町(北海道)
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
2024.04.16
四国のレンタカー周遊を喚起するモデルコース「DRIVE SHIKOKU」開設、温泉・自然など6つのコースを紹介
2024.04.08
2024年3月国内景気、インバウンド消費や旅行・観光産業が好材料で3カ月ぶり改善。今後も緩やかに上昇と予測
2024.04.03
2024年2月ドラッグストアとスーパーマーケット売上「パック」「かぜ薬」が大きく伸長、訪日外国人増加も要因に
2024.04.02
外国人労働者初の200万人超え、飲食、宿泊業などで高い雇用意欲。課題は語学やコミュニケーション
2024.03.28
訪韓外国人客が利用するアプリは? 旅ナカではネイバー、パパゴなど韓国アプリの利用率高く
2024.03.25
旅行業界初のNFTプロジェクト表彰イベント開催。日本航空、JTBグループなど5プロジェクトがグランプリ受賞
2024.03.18
白馬スキー場観光客数、過去20年最高の80万人が来場。インバウンド利用者数2019年比で141%に
2024.03.15
アメリカ発の家族向け日本ツアー、10日間で1人133万円の中身は?