インバウンドニュース
ラグビーW杯期間中のインバウンド客によるフライト検索と予約動向発表、駆け込み予約の波に2つのピーク
2020.01.14
ラグビーW杯の主要参加国である欧米豪から、W杯期間中の訪日客がとった、日本へのフライト予約やタイミングなどの動向が明らかになった。旅行データから旅客の行動パターンや傾向を分析するADARAが発表した。今回は、オーストラリア、ニュージーランド、英国、アイランド、イタリア、フランス、カナダ、アルゼンチン、ウルグアイ、南アフリカの10カ国を調査の対象とした。
ラグビーW杯開催1年前から、決勝戦開催日の2019年11月2日までの日本行きフライトの予約データを比較。通常、これら10カ国が全体に占める割合は全体の5〜20%だが、開幕戦が行われた9月20日直前には約30%、決勝戦直前には約40%まで跳ね上がり、2回のピークがあったことがわかった。実際の予約が集中した時期は、開幕直前とプール戦期間中の各23.9%、プール戦あとから決勝トーナメント中の11.4%で、全体の約60%が開幕直前の9月1日から決勝トーナメント時期の11月2日までに航空券予約を行ったことも明らかになった。
準決勝戦でイングランドがニュージーランドに勝利した10月26日には、イギリスから東京へのフライト検索数が前月9月の日別平均値の65倍に。南アフリカが決勝進出した10月27日には南アフリカから東京への検索数が73倍になった。これにより、応援チームの勝敗が、訪日するかどうかを検討する材料となったことが伺える。また予約時期が早いほど滞在日数が長く、富裕層トラベラー率が高い傾向があった。決勝トーナメント開催中も富裕層の予約が伸びており、これは両時期のフライト料金の上昇とも重なっている。決勝トーナメント中に予約した訪日客は全体の約60%が滞在7日以下で、他の予約時期に比べると、滞在期間が約半分であることもわかった。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
ラグビーワールドカップ2019日本大会開催時期、国内宿泊施設の料金は平均70.5%高騰
2019年9月の訪日外国人5.2%増の227万3000人。英国が過去最高の前年同月比84%増
関連インバウンドニュース
2024.03.28
訪韓外国人客が利用するアプリは? 旅ナカではネイバー、パパゴなど韓国アプリの利用率高く
2024.03.07
インバウンドに冬に人気のエリアは? 増加率1位は犬山市。カニ スキー 温泉など冬ならではの体験が人気
2024.03.05
春節に台湾・香港の訪日客が購入した商品は? 化粧品「リップクリーム」が上位に、北海道のお菓子が人気
2024.02.20
民泊・アパートメントホテルの2023年予約動向、インバウンドは家族旅行が4割。韓国に次いで米国が2位に
2024.02.13
2023年日本酒輸出量、中国と米国の消費減退で前年割れの410億円。韓国、台湾で需要増、高額日本酒への注目高まる
2024.02.05
春節控え台湾で訪日時のショッピング動向調査、半数近くが予算10万円以上。お菓子が最も人気
2024.02.01
冬季オーバーツーリズム解決に向けタクシー活用した「ニセコモデル」。9割がインバウンド、1日平均180件以上と利用好調
2024.01.30
2024年春節インバウンド客に人気の都道府県ランキング、この時期ならではの体験を求め地方訪問も増加ーKKday