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JR茅ケ崎駅が外国人利用者サービス向上のため、地元大学生と共同プロジェクトを実施

2020.01.20

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JR茅ケ崎駅では年々、駅の外国人利用者が増えていることや、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を見据え、外国人利用者への「サービス向上」を目的とした取り組みを進めてきた。その一環として、駅の英語アナウンスの表現について、2017年に茅ケ崎駅の担当者から文教大学へ協力を依頼したのをきっかけに共同プロジェクトが始まった。

文教大学湘南キャンパスは茅ケ崎駅からバスで約25分の場所に位置しており、多くの学生が駅を通学に利用している。国際学部の学生が主体となって、駅の案内に適した表現を提案し、録音した英語のアナウンスが実際に2018年3月から放送されている。

英語アナウンス以外にも駅を利用する外国人に向けて、「できることはほかにもある」と考えた文教大学の学生がその後も様々なアイデアを提案。外国人利用者にわかりやすいルート案内がついた江の島や鎌倉の観光案内ポスターを作成したり、学生が外国人利用者の役となり、駅員を相手に英語でのロールプレイングをするなど、外国人利用者サービス向上のため、様々なプロジェクトを実施してきた。今年1月からは文教大学の留学生の協力を得て、駅構内で中国語でのアナウンスも放送されている。

こうした約2年間にわたる取り組みが評価され、1月20日にはJR東日本から文教大学国際学部の学生へ感謝状贈呈式が行われる予定だ。

(やまとごころ編集部)

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