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中国政府が、27日より海外への団体旅行を全面中止へ。新型肺炎、日本の観光業にも影響

中国・武漢市で発生した新型のコロナウイルスによる肺炎の感染が拡大する中、中国政府は1月27日以降、中国から海外への団体旅行をすべて禁止することと通知した。深刻化する感染の拡大を防止するために、すでに24日から停止している国内の団体旅行に続く処置となり、旅行会社が航空券とホテルを手配する個人旅行の手配も中止することとしている。中止期間がいつまでかになるかについては触れられていない。

日本への中国からの訪日客は去年1年間で過去最高となる959万人。今回の措置で中止されるのは団体旅行のみではあるが、折りあしく中国からの訪日客がもっとも増える春節の大型連休と重なることもあり、この春節期間の渡航先として人気が高い日本にも影響が出ることは免れない。

また、航空業界を管理監督する中国政府機関民航局は23日、「2020年1月24日0時以前に航空券を購入した旅客がキャンセルを希望する場合、全ての航空会社、航空券販売代理店(旅行会社)は、いかなる理由があっても、キャンセル手数料を徴収してはいけない」との通達も発表。この政策は、中国国内線だけでなく、国際線も対象としているため、今後、訪日旅行客にも影響が出てくると予想されている。

中国では、人が多く集まる場所やイベントを避けるよう通達が出ており、上海にある日本人学校では、旧正月の春節に合わせた連休を2週間延長し、来月17日に学校を再開することを決定した。

春節の連休を利用して、夫の駐在先の上海から一時帰国中の日本人の女性は「日本に戻ってきて、日本人が思いの外マスクをしていないことにびっくりしました」と話したが、中国本土で売り切れが相次いでいることもあり、東京・赤坂のドラッグストアでは、大量に求める中国人観光客によりマスクが売り切れ状態となっていた。従業員の20代の女性は「補充してもすぐ棚から無くなる程、マスクが爆発的に売れています」と状況を教えてくれた。

▲東京・赤坂のドラッグストアのマスク売り場

東京・銀座の家電量販店の従業員の30代の男性は「中国からの観光客の方が多い時期と重なってしまい売り上げにも影響があるかもしれませんが、感染の広がりをおさえることの方が大切なので」とコメント。

中国人にも人気のオープンキッチンの厨房で料理を作る40代の男性は「せっかく来てくれた中国の方には美味しい料理を食べて日本の滞在を楽しんでもらいたい。お客さんの目の前で料理を作るサービス業なのでマスクをする訳にはいかないけれど、うがいと手洗いを徹底します」と話してくれた。

中国からの団体旅行を受けいれている札幌の宿泊施設でも250人分の予約がキャンセルの連絡が入るなど、日本国内の観光業にも影響が出ている。新型肺炎が長期化した場合の影響も懸念されている。

(やまとごころ編集部)

 

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