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自動販売機利用に関する訪日客の意識調査で満足度は9割以上、国別の課題も明らかに

株式会社JR東日本ウォータービジネスは、訪日外国人の増加が見込まれる2020年夏のシーズンを前に、中国・韓国・米国の3カ国から過去3年以内に日本を訪れたことのある人を対象に自販機利用に関するインターネット調査を行った。日本人には日常となっている自販機だが、インバウンド客の満足度や利便性などの実態は分かっていなかった。今回の調査により、日本の自販機に対する満足度が高いことが分かる一方で、課題も明らかになってきた。

自販機の利用回数では、9割以上の人が1回以上購入したことがあると回答。さらに自販機に対する満足度については、利用したことのある人のうち、9割以上が「満足している」と回答し、日本の自販機に対する訪日外国人客の満足度は非常に高いことが分かった。

日本の自販機の利用方法が難しいと感じた経験については、中韓米いずれの場合も「感じた」と回答した人が3割程度いた。最も多かったのは米国からの旅行客で、言語を始め、販売している飲料など共通する文化が少ないことが影響していると思われる。

具体的には、中国からの旅行客は「決済方法」が分かりにくいと感じた人が4割程度と最も多く、韓国・米国は1位が「飲み物の種類」で、「決済方法」は2位以下となった。キャッシュレス化が進む中国だからこその課題がありそうだ。また、購入した商品が想定していたものと違った経験があるかという点では、中国・韓国はおよそ4割が、米国は6割以上が「ある」と回答した。緑茶などに代表される共通の文化が少ないことの影響があると考えられる。

自動販売機を利用しなかった人にどのようなきっかけがあれば利用したいと考えるかについて尋ねたところ、各国で異なる結果となった。中国からの旅行客は「支払い方法」と「操作方法」が分かりやすければ、と回答した人が7割と最も多く、米国からの旅行客は「支払い方法」が分かりやすければ、と回答した人が8割以上と最も多い結果となった。特徴的だったのが韓国からの旅行者で、最も多くの回答があったのは「限定の商品が買えたら」という回答だった。希少性に価値を見出している点で特徴的なニーズがあると思われる。

 自販機の利用ひとつ取り上げても、国によって感じ方は多様である。この調査結果を踏まえて同社では、多様な訪日外国人のニーズに幅広く応えるべく、今春から今秋にかけて「AIさくらさん」を搭載した「インバウンド向け多機能自販機」の実証実験を行う。この実証実験を通じ、誰にとっても使いやすい自販機を目指す予定としている。

(やまとごころ編集部)

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