インバウンドニュース
アジア7か国のスマホ事情、外国人に今人気のアプリは? FUN! JAPAN調査
2020.03.12
アジアNo.1規模の日本好きコミュニティサイト「FUN! JAPAN」を運営するFun Japan Communicationsは、台湾・香港・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム・インドのアジア7カ国における、人気のスマホ機種やアプリ、端末の購入などについての調査を行った。
調査対象国7か国でのスマホの利用率はいずれも99%以上となっており、AndroidとiPhoneの割合は各国ごとに異なる。日本ではiPhoneのシェアの方が高いが、台湾、香港、タイではAndroidとiPhoneを保有する比率に大差はなく、マレーシア、インドネシア、インドでは80%以上がAndroidを使用。ベトナムでもAndroidの利用率の方が高いという結果が出ている。
次回購入したい端末の種類については、各国ともスマホ利用率と連動する比率となっている。台湾、香港では若干iPhoneの方が人気が高く、マレーシア、インドネシア、インドではAndroid希望者が多い。
各国でよく利用されているスマホアプリは、チャット、メール、地図、SNSなどが上位で推移。マレーシアやインドネシアではゲーム関係の有料アプリも人気で、教育に力を入れる親が多いといわれているベトナムでは、教育関係のアプリが他の国より多く利用されている。逆に、台湾と香港は有料アプリの利用率が全体的に低く、音楽や動画視聴などのエンタテインメント以外は無料アプリの使用で済ませる傾向にある。
各国で話題となっているアプリを見ると、台湾では、日常生活に役立つとしてECモルアプリ「Shopee」や「FoodPanda」という宅配サービスアプリが人気。香港は、「PayMe」という大手銀行HSBCがリリースした振込アプリが話題で、電話番号もしくはSNSアカウントがあれば、どの銀行口座へ振り込みでき、クレジットカードとICカードでの支払いが8割以上だった香港では革新的なものという。マレーシアでは「WAZE」という地図アプリが人気で、利用者が事故情報などを通知し、コメントできるのが特徴となっている。インドネシアは「Ablo」というチャットアプリが流行中。チャットとビデオチャットをリアルタイムで翻訳してくれる機能を備えている。電車の遅延が日常的なインドでは、「ixigo trains」という電車の時刻検索や列車のチケット予約ができるアプリが使われている。GPS連動型で、どの駅とどの駅の間を電車が走っているかまで分かるアプリだ。
また、スマホ以外の端末では、タブレット端末やPCを使用するユーザーが各国とも多く、InstagramをはじめSNSが大人気のタイでは、パケット使い放題のモバイルWi-Fiを持ち歩く人が多いようだ。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
富士山の山小屋でスマホ決済、WeChat PayやAlipay導入で訪日客も利用可能に
さい銭のスマホ決済がスタート! 徳島県の平等寺が四国霊場で初の導入、増加するインバウンド客に対応
関連インバウンドニュース
2024.04.08
2024年3月国内景気、インバウンド消費や旅行・観光産業が好材料で3カ月ぶり改善。今後も緩やかに上昇と予測
2024.04.03
2024年2月ドラッグストアとスーパーマーケット売上「パック」「かぜ薬」が大きく伸長、訪日外国人増加も要因に
2024.04.02
外国人労働者初の200万人超え、飲食、宿泊業などで高い雇用意欲。課題は語学やコミュニケーション
2024.03.07
インバウンドに冬に人気のエリアは? 増加率1位は犬山市。カニ スキー 温泉など冬ならではの体験が人気
2024.03.05
春節に台湾・香港の訪日客が購入した商品は? 化粧品「リップクリーム」が上位に、北海道のお菓子が人気
2024.02.20
民泊・アパートメントホテルの2023年予約動向、インバウンドは家族旅行が4割。韓国に次いで米国が2位に
2024.02.13
2023年日本酒輸出量、中国と米国の消費減退で前年割れの410億円。韓国、台湾で需要増、高額日本酒への注目高まる
2024.02.05
春節控え台湾で訪日時のショッピング動向調査、半数近くが予算10万円以上。お菓子が最も人気