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トリップアドバイザー世界6カ国の旅行者にアンケート、6割以上が旅行を重要視。行き先決定の基準は国ごとに差も

世界最大の旅行プラットフォームを運営するトリップアドバイザーが、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行による旅行者の意識の変化についてアンケート調査を行い、結果を発表した。調査は2020年4月に、日本をはじめアメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリア、シンガポールの計6カ国において過去12カ月間に旅行を経験した意思決定者を対象に実施、各国約400の回答を集計したもの。

「外出規制で今すぐには行けなくても、私にとって旅行は重要なものだ」と考える人の割合は各国で6割を超えており、どの国の旅行者も、旅行は自分に重要なものと考えているようだ。

緊急事態宣言が出されていたこともあり、日本人の新型コロナウイルスへの不安は大きかったが、今後の旅行に対しては61%の回答者が「1年以内には旅行に出たい」と答え、34%は「今後6ヶ月以内に近場で旅行をしたい」と考えていることがわかった。

旅行先を決める上で重要になる点では、その地域における感染状況(54%)や、密を避けられる環境(52%)、地域単位で公衆衛生に取り組んでいること(42%)が上位にあがっている。宿泊施設を決める際は、手指消毒剤の配布や整備(65%)、施設内の定期的な消毒(60%)のほか、従業員や宿泊客の健康チェックをしていること(51%)も重視すると答えている。飲食施設に対しては、清潔さ(78%)が最も高く、ついで衛生上の予防策(59%)、テーブル間の距離(53%)、入店人数制限(32%)を求める意見もあった。

対して世界の旅行者は、日本と違った考えを持っている国もあるようだ。例えば、旅行先を決める上で最も重要になることとして、日本やアメリカの旅行者は「感染者数の低下」を挙げたが、イタリア・シンガポール・オーストラリアでは「地域単位で公衆衛生に取り組む姿勢」を選んだ人がもっとも多かった。また、調査対象のうち日本以外の5カ国の旅行者では、30~40%程度が「最新設備のある病院へ安全かつ容易にアクセスできること」が重要と考えていたが、日本は21%に留まるなど、意識の違いが見える。

宿泊施設に対しては、共通して「消毒」へのニーズが高い。その他、日本では「個室での食事」を求める人が43%と最も高い水準となった。また飲食施設を選ぶ際には「割引」よりも「衛生」や「テーブル間の距離」、「人数制限」などを求める人のほうが、どの国でも共通して高くなっている。

トリップアドバイザーでは、今回の調査によって新型コロナウイルス感染症が旅行者の意思決定に与える影響が明らかになってきたので、変化する旅行者の意識を理解しつつ、安心して旅行できる環境を提供するために施設単位はもちろん、地域単位で考えていく必要がある、と述べている。

(やまとごころ編集部) 

 

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