インバウンドニュース
「世界の持続可能な観光地トップ100選」2020発表 日本からは京都・沖縄・ニセコなど6カ所の観光地選出
2020.10.12
今年で6回目となる「世界の持続可能な観光地トップ100選」がグリーン・デスティネーションズより発表された。日本からは、京都市、ニセコ町、釜石市、三浦半島、白川村、沖縄県が選出された。
グリーン・デスティネーションズは、世界持続可能観光協議会(GSTC)が開発した持続可能な観光の国際指標の国際認証団体の1つ。GSTC認証を得るまでには6段階のステップがあり、「TOP100選」はそのうち最初のものとなる。「TOP100選」に選出されるには、国際基準100項目のうち、中長期的な観光地戦略や文化財の保護など、特に重要とされる30項目のうちの半数を満たす必要があり、各取り組みについて観光地がレポートを提出し高評価が得られた場合に入選となる。入選した地域はWEBサイト上に地域の専用ページが作成され、広く発信される。最初のステップとはいえ、観光地としての評価が低いということではなく、むしろ「TOP100選」にエントリーしている時点で持続可能な取組実施者としてのブランド化につながるものだ。
2018はオランダで、2019はドイツで開催されてきたGlobal Green Destinations Days(GGDD)だが、今回のGGDD2020は初のオンラインでの開催となった。選出された観光地が、持続可能な観光ストーリーと優れた実践事例を紹介し、他の観光地、観光事業者や旅行者と共有することで刺激を与え、旅行先をより持続可能で、責任感があり、旅行者にとってより魅力的なものにすることを目的としている。
選出された観光地は、評価委員会、国の専門家、後援者らにより、提出された実践事例の質、有効性、他の観光地への移転可能性などを評価した上で決定された。評価委員会によると、完全に持続可能な観光地というものは存在せず、また、選出によって観光地の持続可能性を保証するものではないとした上で、選出された観光地がそれぞれ素晴らしい努力と有望な進展を見せているとしている。
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