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船旅・島旅で地方誘客や消費拡大を目指す海事観光、特設サイトでバーチャルプロモーション展開

2021.01.20

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国土交通省は、このほど「海事観光特設サイト」を公開した。また、2021年1月8~9日開催予定にしていた「ツーリズムEXPOジャパントラベルフェスタ」が中止となったことを受けて、バーチャルブースを設置し、出展を予定していたコンテンツの独自展示を始めた。

「海事観光」とは、輸送手段あるいは観光資源として、海や船舶を活用した観光振興のことである。例えば、フェリーや旅客船による快適な地方部への送客や、船でしかアクセスできない離島への誘客。マリンアクティビティ等の体験型コンテンツによる「コト」消費の拡大 。スーパーヨット等の豪華な滞在環境コンテンツによる富裕層の誘致など、地方誘客や消費拡大への貢献の観点から高いポテンシャルを有する。海や船が「楽しく身近な存在」になるような世の中を目指して、国土交通省が2017年に開始した「C to Seaプロジェクト」の進化形として、「海事観光」が提案されている。

海事観光推進の一環として、国土交通省は、その魅力を国民に広く周知するため、日本観光振興協会と協力し、海事観光の総合的プロモーションを実施している。2020年8月には、プロモーション動画「#海があるから」を公開。この動画は「#海があるから、みつかる、驚きと新発見」をテーマに、キャストが旅をしながら様々な海の風景に出会い、心を揺さぶられた瞬間を写真に残す様子を象徴的な海事観光地の写真を織り交ぜて描いたもので、YouTubeで約23万回再生を記録した。

海事観光特設サイトには、地図から船旅を探せる全国航路MAPや船旅の魅力を疑似体験できる動画、乗りたい・遊びたい・食べたいなど目的から海事観光地を探せるコンテンツなど、旅のワクワクをかき立てるコンテンツが豊富に揃っている。また、旅客船やマリンレジャーにおける感染症対策についても、各種ガイドラインや各社独自の取り組みなどの紹介もある。
         
なお、1日8、9日の日程で開催される予定だった「ツーリズムEXPOジャパン トラベルフェスタ」展示会は新型コロナの影響により中止となったが、出展予定だった海事観光の総合的プロモーションを行う官民連携ブースをバーチャルブースとして特設サイトで公開している。日本には、地域毎に特色のある航路や船、美しい島々やレンタルボートサービスなど、魅力的な海事観光資源が多数存在する。瀬戸内海航路、鹿児島~奄美・沖縄航路、船旅・島旅(国境離島、共有建造船)、プレジャーボート、スーパーヨット、新型コロナ対策など、海事観光の魅力を、撮り下ろし船旅動画や写真などで紹介している。

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