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2021年の旅行動向トリップアドバイザーが発表。世界ではラグジュアリーな旅、日本では国内ドライブ旅行が人気

2021.03.05

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新型コロナウイルス感染症に関して世界6カ国の旅行者に定期的なアンケート調査を行なっているトリップアドバイザーが、2021年旅行動向の最新結果を発表した。アメリカ、イギリス、オーストラリア、イタリア、日本、シンガポールの旅行者が対象となっている。

調査結果から、世界の旅行者が計画している次の旅行先は、全体的にラグジュアリー志向であることがわかった。コロナウイルスの感染拡大防止のため、旅行を自粛せざるを得ない状況だった2020年からの反動が現れていると考えられる。一方、日本では国内ドライブ旅行に関心が高まっている。

世界的には、過去2年の同期間に比べて2021年初めの3週間には、トリップアドバイザーで価格の高い旅が検索されていた。コロナによる経済圧迫のなかでも、旅行1回にかけたいコストをみると、過去2年と比較して世界平均で13%も上昇している。2019年と比べると、イギリスは64%、シンガポールは45%と、上昇率が高い。また、2021年の宿泊施設予約済みの旅行者のなかで、ラグジュアリーホテルを予約したと答えた人は、世界平均で14%、アメリカ18%、シンガポール19%と、日本の12%を上回った。旅行先でも、ドバイやモルディヴなど優雅な時を過ごせる高級リゾート地に関心が集まっている。

日本の旅行者の海外旅行に対する姿勢は慎重で、1泊以上の海外旅行の計画があると答えたのは世界平均の47%を大きく下回り、18%となった。どの旅行タイプを選ぶ可能性が高いかという質問では、近場の旅行に対して「可能性は極めて高い」又は「可能性は高い」と答えたのが73%、ドライブ旅行が68%、週末旅行が62%、アウトドア40%、ビーチ21%、クルーズ8%という結果になり、外部との接触が抑えられる車での旅を想定している人が多い。

出発前の準備における重要項目は、日本は「マスクや除菌剤など多めに入手する」が20%で世界平均の15%より多く、「レビューで旅行先の安全面を確認する」も15%と、世界平均の13%を上回った。世界平均で最も重要項目とされたのは「旅行先の新型コロナウイルス感染症における制限事項を確認する」だった。

 

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