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神奈川県三浦市、地元企業と専門分野の連携協定で観光活性化を目指す。ファンドも活用

2021.04.09

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地域主体となって観光資源を活用し観光コンテンツを充実させるべく、神奈川県三浦市が、地域経済活性化支援機構及び様々な専門分野を持つ地元の3社と「三浦市における地域資源を活用した観光活性化に関する連携協定」を締結した。三浦市は、アクセスが便利なことから都心からの日帰り旅行が主だったが、滞在時間を長くとってもらえる新しい旅のスタイルを提案するため、宿泊施設や観光コンテンツの見直しと整備を図っていくこととなった。

三浦市は「三崎のマグロ」や「三浦産野菜」などの食が観光客を集め、豊かな食を生み出す自然など豊富な観光資源を持っており、2014年には神奈川県から「新たな観光の核」候補地第1号として認定された。

今回の整備では地域に根ざす各社が市と一体となって、観光活性化に取り組む。三崎地区の古民家を宿泊施設として再整備を進めるミウラトラストが、飲食や宿泊などの企画・運営とブランディング、不動産の活用を受け持ち、課題意識を同じくする三浦市が地域との連携調整や規制の緩和、市内外へのPRを行う。 京急電鉄は、観光客誘致に関する支援と観光コンテンツの企画開発、自社グループが運営する交通や施設の活用と連携を担う。横浜銀行は域内事業に対する資金協力や事業性評価、事業承継支援やキャッシュレス決済サービスなどを行っていく。 地元企業と自治体が、相互の専門分野で協力して観光活性化につながる取り組みを行っていく。

事業者を支援し、地域経済の成長を促すため、地域経済活性化支援機構からの「観光遺産産業化ファンド」を活用。観光コンテンツの開発のみならず、運営する仕組みを構築する。後々も本モデル事業の効果を参考にしながら、周辺地域や三浦半島全域に渡って魅力的な観光拠点を育てていく考えだ。

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