インバウンドニュース
長野県安曇野市 日本で唯一のアドベンチャートラベルガイド養成講座開始
2021.04.13
安曇野市海外プロモーション協議会は、ハイキングおよび市街地観光において世界水準のガイディングができる人材を養成する取り組みを開始した。
長野県のほぼ中央に近い場所に位置する安曇野市には、北アルプスという日本有数の山岳観光資源があり、その資源をインバウンド観光に生かすため、これまで英語版ハイキングマップの作成などを行い、訪れる外国人から非常に高い評価を得ているが、サービス面で更なる充実を図っていく。
人材育成の取り組みは、2019年度からスタートしており、今年度で3年目を迎える。アドベンチャートラベル(AT)に対応する講座としては、現在、日本国内で唯一のものとなる。今年からは、地域通訳案内士制度への適用が決定したため、さらに、安曇野市の人材育成に向けた取り組みが進化することになった。
開催される講座は、「Hiking Guideコース(安曇野市街地およびパノラマ銀座)」と「City Guideコース(安曇野市街地)」の2種類で、一定の成績を修め条件を満たすと、安曇野市地域通訳案内士資格が付与される。申し込み及び問い合わせ先は安曇野市観光協会で、申し込みの期限は4月30日。
アドベンチャートラベル(AT)とは、「アクティビティ」「自然」「異文化体験」の3つの要素のうち2つ以上で構成される旅行形態で、特に欧米圏を中心に拡大している。アドベンチャートラベルにおいて、ガイドの存在は欠かせない。世界のAT市場を代表する団体、Adventure Travel Trade Association(ATTA)は、ATガイドの指針Adventure Travel Guide Standard(ATGS)を示している。日本のATガイドも、その基準に準拠し、日本の文化や歴史、自然を世界の目線で理解した上で地域の特性にマッチしたプログラムが提供できるスキル、活動内容にあったガイディング技術を円滑な英語で行えること、また、救急法やリスク管理など様々な能力が求められる。
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