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観光施設における心のバリアフリー認定制度、研修動画などを公開—観光庁

2021.08.30

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観光庁は、観光施設のさらなるバリアフリー対応とその情報発信を支援し、高齢者や障害者がより安全で快適な旅行をするための環境整備を推進するため、「観光施設における心のバリアフリー認定制度」を創設している。今回、「心のバリアフリー」についての理解を深めるため、制度の紹介動画や研修動画など5本を公開した。

現在、日本の高齢者、障害者の割合は人口の3割を超えている。これらの人々は、家族や友人を伴って出かける事が多いため、市場規模は非常に大きい。バリアフリーの充実は、新たな顧客を安定的に取り込む事ができる。バリアフリーと言っても、取り組みが難しいものばかりではなく、少しの配慮や工夫で誰にでも開かれた施設やお店作りが可能となる。

研修動画では、宿泊施設・飲食店・観光案内所の3種が用意されており、それぞれ5分から8分程度で具体的な対応が紹介されている。

例えば、車椅子での利用時には車の乗降に充分なスペースが必要な為広めの駐車場を案内できると良いこと、視覚障害のある人への料理の配置は時計の短針に例えて伝えるとわかりやすいこと、聴覚障害は見た目ではわかりにくく聴こえ方やコミュニケーションの取り方も人によって様々であることなど、実際に配慮すべきことと対応の仕方などが具体的に紹介されている。

「心のバリアフリー認定制度」とは、バリアフリー対応や情報発信に積極的に取り組む姿勢のある施設を官公庁が認定する制度で、認定を受けると観光庁が定める認定マークを使用できる。それにより、高齢者や障害者がより安全で快適に過ごせる環境整備を推進するもの。

障害があるから利用できないと断るのではなく、相談や提案をしながら合理的配慮で解決策を探る姿勢が重要となってくる。高齢者や障害者が生活をする上で存在するバリアのうち、階段などの物理的バリアをすぐに取り除くのは難しいが、心のバリアは少しの配慮やコミュニケーションで解消できることが多くある。また、介助には正しい知識と技術が必要となるが、接客は意識を変えることですぐに対応することができる。また、車椅子使用や視覚障害、聴覚障害だけではなく、さまざまな障害がありその対応は多岐にわたる。そのため、顧客自身が施設を利用できるかどうかを事前に判断できるよう可能な限り写真や図などを用いて多くの情報を提供する必要がある。障害の有無に関係なく快適な観光を楽しめるようできることから始めていく。

1分でわかる心のバリアフリー認定制度動画はこちら

 

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